2013年4月8日月曜日

■【仏国ブログ】日本では、「黒人」はどんなふうに見られている?


【仏国ブログ】日本では、「黒人」はどんなふうに見られている?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0405&f=national_0405_006.shtml
2013/04/05(金) 09:52

 マルティニーク(フランスの海外県)のフランス人男性が、自身のブログ「Un Martiniquais au Japon」で、同郷のフランス人からの質問に答えた。

 筆者は、ワーキングビザを取得して日本で働いているが、日本での生活の様子や風景をYouTubeに動画をアップし紹介した。ブログや動画を見た同じマルティニーク島出身の男性から、筆者に対してメッセージが届き、質問が寄せられた。

 そこには、「自分もマルティニーク人で、日本にはとても興味がある。漫画は嫌いだが、そのほかの日本文化にひかれている」とつづられていた。これに対し筆者は、どの国のものに関わらず、テレビアニメが嫌いというのなら納得がいくし、フランスでも流行っていて誰もが知っている「北斗の拳」、「ドラゴンボール」、「ONE PIECE」や、やたら目の大きな女主人公が出てくる漫画が嫌いというのなら、それも分かる気がすると同調した。

 しかし、漫画にはあらゆるジャンルのものがあり、歴史本よりも詳細を語ってくれる歴史漫画や、日常生活の知恵を与えてくれる漫画、ためになるものなど多種多様のものが存在すると力説した。

 続いてこの男性は、筆者に対し、「外国人だからという理由で、視線を感じることがあるか。なぜなら、日本では、アフリカ系やカリブ人などはひんしゅくを買うことがあると聞いたからだ」という質問をした。マルティニークは公用語もフランス語で、フランス政府のもとに統治されている、フランスの海外県だが、アフリカ系の黒人が多い。そのため、この男性は、自身が日本でどう見られるか、とても気になったようだ。

 これに対して筆者は、外に一歩出た途端、常に視線を感じるけれど、すぐに慣れると述べた。また、黒人だからといってひんしゅくを買うわけではないと述べ、筆者の住んでいる街には黒人が結構いるためか、気にならないと答えた。ここで、筆者も言及しているが、マルティニークの黒人はカリブ人であることもあり、アメリカ系のアフリカ人とは違うようだ。しかし、日本人から見るとその違いを見分けるのは難しい。

 ほかにもこの男性は、筆者に対して日本語を流暢(りゅうちょう)に話せるのか、どんな形で日本に滞在しているのかなど、質問をしており、筆者はそのひとつひとつに自身のブログ上で答えている。この男性も日本へ来たいと思っているようで、既に住んでいる筆者に高い好奇心を持っている様子だ。

 同郷者が海外で生活をしていると、なんとなく親近感がわき、応援をしたくなるものだ。日本を共通の話題として繰り広げられた同ブログでの経緯は、興味深いものがある。フランス本土とはまた文化も地形も異なる、海や自然に囲まれたマルティニーク島。そこからはるばる日本を目指してやってくる筆者のような外国人も、温かく迎えてあげたいものだ。



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