2013年4月11日木曜日

■【コラム】 日本は医療で観光立国を果たそう


【コラム】 日本は医療で観光立国を果たそう
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0410&f=column_0410_084.shtml
2013/04/10(水) 15:19

韓国の国際観光収入が日本を抜く

 世界経済フォーラムが隔年で発表している140の国と地域を対象とした「旅行・観光競争力ランキング2013」によると、1位はスイス(スコア5.66)、2位はドイツ(5.39)、米国6位(5.32)、フランス7位(5.31)、日本14位(5.13)、韓国25位(4.91)、中国45位(4.45)と日本はかなり上位である。
 
 日本の内容が公衆衛生、衛生的な飲料水、病床数、平均寿命、顧客志向が1位に評価されているのに対し、観光の開放性、燃料物価水準、購買力平価、ビジネストリップの推薦度などは最下位に近い。

 政府観光局のホームページにある国際観光収入ランキングによると2011年に日本は132億ドルで19位、首位アメリカ1035億ドルの約8分の1、2位スペイン525億ドルの5分の1、対して韓国は104億ドルで26位になっていた。 しかし、2012年の暫定値では、韓国は123億ドルで日本の110億ドルを超えた。韓国では1997年の経済危機の時、外需取り込みを国策とし、観光産業を国の経済の柱にしようと本気で取り組んだ。ビザなし観光、コリアレールパスで切符不要、割安な鉄道の利用、終日利用可能な両替機、外人対応の観光案内所の設置、看板・表示の外国語表記など国を挙げて外国人の受け入れに取り組んだ成果であろう。

日本への観光客は回復しつつある

 日本政府観光局によると2011年3月におきた東日本大震災の影響で訪日外客数は落ち込んだが、2013年2月には前年同月比33.1%増の73万人となり、2月としては初の70万人台を記録した。最多の韓国からは38.5%増の8万2667人が来日し、旧正月期の変動を勘案した1~2月と2ヶ月間合計の前年同月比でも36.9%増12万6300人であった。

 台湾からは1~2月合計で23.3%増の26万1600人、香港からは13.6%増の8万7700人、豪州からは32.0%増の5万3000人と急成長している。

 しかし、中国からは2012年9月以降も団体旅行の減少で30.6%減、15万3400人となったが、こちらも回復の兆しがみられる。

医療、介護を日本の観光産業に

 21世紀に期待される技術革新は、従来の製造業に代わって、日本で開発されノーベル賞に輝くips細胞に代表される「不老長寿」の実現を目指す医療面であろう。医療に関して日本は国民皆保険で、国全体があたかも社会主義・共産主義の世界を実現しているといえよう。TPP参加で保険への開放が求められているが、日本の医療の世界も市場開放をほどよく実現したいものである。

 日本は極東や四面海という地勢のハンディを乗り越える強みとして、日本人のもてなしの心、高い品質、清潔さや安全さと合わせ、観光を兼ねて日本で診断・治療、介護が受けられるようにし、世界の医療・介護の中心地にしようとする発想が必要である。

 それはスイスが世界のとりまとめの組織を立地させているのと類似の役割を果たすであろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿