2013年4月11日木曜日

■【中国BBS】朝鮮半島は統一させず、戦争もさせるな


【中国BBS】朝鮮半島は統一させず、戦争もさせるな
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0410&f=national_0410_040.shtml
2013/04/10(水) 15:15

 中国のインターネットメディア、環球網は10日、中国新聞社「CNSPHOTO」が9日付で配信した、中朝国境を越えて北朝鮮に貨物を運ぶトラック列の写真を転載した。同記事には中朝関係のあり方を論ずるコメントが寄せられた。朝鮮半島は統一させず、戦争もさせないことが、中国にとって好ましいと書き込みが、他の意見と比べて多くの「支持(そう思う)」を集めた。

 写真記事は、「このところ朝鮮半島の情勢は緊張しているが、中朝国境の通関の客運・貨物輸送は正常」と紹介した。写真には、北朝鮮入国のための通関待ちのトラックの長い行列がうつっている。

 寄せられたコメントでは、まず北朝鮮を支持するものがある。「中朝は友好国」、「こうあるべきだな。彼らが米国との戦争になるのを支持せねば」などの意見だ。

 「物資を朝鮮に運んで何をするのか。洞窟にためておくのか」との書き込みもある。多くの中国人は、中国の支援なしには北朝鮮が国として立ち行かない状態と認識している。ただ、中国からの物資が庶民に行きわたっているかどうかを疑問視する人も多い。

 「中国、あせるな」との書き込みもある。抽象的で真意が分かりにくい。「戦争になっても、中国に大きな被害は及ばない」、「どうせ、戦争にはならないだろう」、「戦争の可能性があると言っても、中国は北朝鮮に対する姿勢をあわてて変更する必要はない」など、さまざまな解釈が可能だ。同コメントが真意が不明だが、かなりの「支持」を集めた。

 最も多くの「支持」を集めたのは「中朝間の貿易と人員の往来を直ちに中断して、戦争発生を止めろ」だった。ただし、人道的見地に立った意見ではなく、「朝鮮が自ら戦争を引き起こせば、最大の被害、最大の影響を受けるは中国」との、自国の国益本位の意見だ。

 同書き込みは続けて「半島の『統一せず、戦争せず』という現状が、中国の利益に最もかなうものだ」と主張。続けて「どちら側が統一したとしても、第2のベトナムになる。中国にとっては将来の一戦が避けがたくなる」との考えを示した。


◆解説◆

 1979年に発生した中越戦争は中国人民解放軍がベトナム領内に侵攻した戦いだったが、「戦争のそもそもの原因はベトナム側の裏切り」と考える中国人は珍しくない。中国としては1975年まで続いたベトナム戦争中には、自らが貧しかった時代に、しかも米国との対立激化のリスクをおかしてきたベトナムに最大の支援をしたとの意識がある。

 しかし北側はベトナムを統一すると、ソ連に急接近。南アジアで軍港として最もよい条件を持つとされたカムラン湾をソ連海軍に使用させた。中ソが厳しく対立していた時代であり、中国にとっては大きな打撃だった。

 さらにベトナムはカンボジアに侵攻し、中国と友好関係にあったポル・ポト政権を密林に追いやり、ヘム・サムリンによる親ベトナム政権を樹立させた。トウ小平らの決断で、中国は「懲罰」と称してベトナムに大規模な侵攻を開始。しかしベトナム側の頑強な反撃を受け、撤退した。中国は同戦争を「対越自衛反撃戦」と呼んでいる。



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