2011年9月30日金曜日

■【社説】中国人観光客をつかまえる妙手


【社説】中国人観光客をつかまえる妙手
http://japanese.joins.com/article/053/144053.html?servcode=100&sectcode=110
2011年09月25日12時27分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] comment0mixihatena0 . 

 ロシア旅行を夢見る人々は白夜とトルストイをたくさん思い浮かべる。だが、現地に到着すると不便なことが本当に多い。文化も風景もすばらしいが、気楽に楽しむには観光インフラの支えがないからだ。格別な特色もない記念品と食べ物はいただけない。特に一晩で最低250ドル程度になるホテル代が悩みの種だ。韓国はそうした点でロシアよりましな方だ。

 しかし中国人観光客が急増する傾向を見せており、ロシア観光の際に感じた不満は他人事のようではない。韓国観光公社によると、1月に11万人だった中国人観光客は8月に27万人(推定)に急増した。今年は200万人を超える勢いだ。中国人の多額の支出も注目される。宝建有限公司観光団の1万2000人が最近済州道(チェジュド)を訪れたが済州道に914億ウォンを落としたという分析が出ている。ソウルのある免税店にあるブランド服売り場で3億4000万ウォン分を買ったという観光客がいるかと思えば、済州道の免税店に展示されたロレックスの時計を買い占めたというエピソードも聞いた。中国人観光客の昨年の平均支出は1人当たり1558ドだった。米国の1292ドル、日本の1092ドルより多い。

 だが、中国人が韓国観光の後で吐露する不満はひとつやふたつでない。見どころや食べ物が不満でショッピングするものも多くないという。そのうち宿泊施設は格安団体観光のせいか怨み声が多い。ソウルには140のホテルに2万4308室があるが、値段も高く予約も大変だということだ。さらにある観光客は地方都市周辺のモーテルに滞在し旅行の気分が台無しになったという。

 政府は2015年までソウルに2万2000室、仁川(インチョン)・京畿道(キョンギド)に1万4000室など3万6000室を拡充する計画だ。中国人観光客の誘致拡大を狙うからだ。ソウル市内では32のホテルが建築中だ。しかしそれが中国人観光客のニーズに合っているかは疑わしい。宿泊費が高い5つ星級ホテルが大部分のためだ。例えば中国の庶民が多く訪れる東大門(トンデムン)近くにはJWマリオットが入るという。旅行業界によるとリピーター観光客の70%は1泊15万ウォン水準のホテルを望む。それなら江南区(カンナムグ)・中区(チュング)のように地価が高く騒がしいところより、蘆原区(ノウォング)・恩平区(ウンピョング)のように開発の余地が多い所にホテルを建てる際にインセンティブを与えるのが望ましい。

 もちろん宿泊施設だけに終わってはならない。中国人の口に合う料理メニューを開発し普及することが急務だ。韓食の魅力をアピールしながら中国人の好みも尊重する必要がある。合わせて韓国で買うべきものは海苔とキムチだけという声にも耳を傾けなければならない。金持ちだけでなく普通の人が来ても笑って帰ることができる観光インフラを拡充する時だ。




■チェ・ジウ、中国1万人の済州島観光誘致の陰の立役者?
http://japanese.joins.com/article/879/143879.html?servcode=700&sectcode=740
2011年09月19日16時59分 [ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版]

 最近、歴代最大規模の中国人観光客を誘致した背景には、“ジウ姫”ことチェ・ジウの力が作用していたことが伝えられた。

 13日、済州島(チェジュド)は類を見ない中国人観光客が押し寄せて話題の中心になった。中国最大訪韓インセンティブ団体の宝健有限公司(以下、宝健)が、およそ1万1000人の観光客を率いて5泊6日間の済州島-ソウル観光にやってきたためだ。

 宝健は、毎年組織内の士気向上のため、優秀な職員を対象に褒賞を与えるためのインセンティブ観光を提供している。2008年にはオーストラリア、2009年には台湾にインセンティブ観光に行った。観光客を誘致する国としては、またとないVIP顧客というわけだ。

 しかし今年は韓国を選び、意外だった。彼らの観光として300億ウォンの消費支出効果と540億ウォンの生産誘発効果が期待されることが推定された。

 ここにチェ・ジウの笑顔が一役買ったことが明らかになった。韓国訪問の年委員会によると、宝健観光団が韓国に来るときにはチェ・ジウとチ・ジニが主人公として出演した映像メッセージが役に立った。チェ・ジウは韓国訪問の年委員会の名誉笑顔国家代表として活動している。また、来年1月9日から2月29日まで開かれる“コリアグランドセール”の広報大使も兼任している。

  チェ・ジウは「1年前の映像なのに、このように韓国に多くの方々が来てくれて嬉しいです。この機会にたくさんの方々が韓国の美しい自然と文化にふれて帰り、さらに多くの中国の方々が韓国を訪れてくれることを願っています」と話した。




■【社説】中国観光客の誘致、ソフトウェア整備をする時だ(1)
http://japanese.joins.com/article/791/143791.html?servcode=100&sectcode=110
2011年09月15日18時06分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 観光外交’の快挙だ。 済州道(チェジュド)が中国人観光団1万1000人を誘致した。 韓国観光公社、在中韓国大使館など関連機関が力を合わせた成果という点でも大きな価値がある。 観光団の直接的な支出規模だけで約400億ウォン、波及効果まで合わせると約900億ウォン(約65億円)にのぼり、中国観光客の‘ドル箱’がどれほど大きいかが分かる。

 興奮することではない。 中国観光客が集まるということは十分に予想されていた。 中央日報はすでに何度も中国観光客の‘津波’に対応するべきだと強調してきた。 昨年8月の「中国観光客、もっと増えても心配」という記事は、ひどく不足する宿泊施設を指摘した。

 報道後、文化体育観光部やソウル市が積極的に動き、インフラはかなり改善されたという。 ソウルだけでも特級ホテル3-4カ所が増え、ショッピングセンター・観光地なども大きく改善されたと評価されている。 しかしまだ足りない。 中国人観光客は私たちの設備拡張ペースを上回る速さで増えているからだ。 昨年1年間に韓国を訪問した中国人観光客数は187万人で、前年比で約40%増えた。 今年も約15%増えている。

 インフラもインフラだが、いまやソフトウェア整備に取り組むべき時期だ。 まずは優秀観光ガイドを十分に確保する必要がある。 韓国観光公社によると、現在業界で活動している中国語ガイドは約750人いる。 しかしその8割は資格を持たないでたらめなガイドだ。 こうしたガイドは観光客をショッピングセンターに連れて行き、おかしな説明で否定的なイメージを与えるおそれがある。 その間、優秀なガイドは居場所を失い、市場から押し出されている。 当局はこうしたガイドがなぜ業界を離れることになったのか、その理由を分析して対策を立てなければならない。




■【社説】中国観光客の誘致、ソフトウェア整備をする時だ(2)
2011年09月15日18時06分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 誘致戦略は団体観光から‘ターゲット観光’に転換する必要がある。 健康検診を兼ねた医療観光、上流層を狙ったカジノ観光、さらには主婦のための‘韓国厨房観光’も商品性がある。 中国企業・宝健のインセンティブ(褒賞)プログラムを狙った今回の観光団のように「インセンティブ市場」も注力すべき対象だ。

 何よりも重要なのは「また来たい韓国」をつくることだ。 親切・秩序・清潔など「韓国に行けば学べる」という印象を与えて帰国させなければならない。 私たちの国格を高める道でもある。 中国人に対する漠然とした否定的なイメージは、せっかく転がり込んできた‘ドル箱’を私たち自らが拒否する格好となる。 中国観光客に対する認識の転換が求められる。

 世界は今、中国人観光客を誘致するための‘戦争’を繰り広げている。 今回の誘致は韓国がその競争で勝てることを見せてくれた。 しかし油断は禁物だ。 私たちが十分に準備できなければ、今回の件は一過性のもので終わってしまう。 「さらに増えても心配」という問題が再び提起されないよう、当局と業界は環境の改善に万全を期する必要がある。




■【社説】増える中国観光客…来すぎても心配だとは
http://japanese.joins.com/article/198/132198.html?servcode=100&sectcode=110
2010年08月18日08時36分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 一寸先も見えない韓国の近視眼的観光政策が息苦しいばかりだ。中国観光客が大きく増えているにもかかわらず観光業界では準備不足で「もっと来ても心配」と嘆くほどだとは、転がって入って来る福を足で蹴飛ばすようなものだ。ソウル市内には適当なホテルが不足で、観光ガイドは水準以下である上、中国に対する偏狭な視覚まで挙げられ、中国観光客を追い返す格好だという。まことに驚愕させられる。日本、台湾、東南アジアなど周辺国たちが1年に5千万人になる中国旅行客を獲得するため“戦争”をしているにもだ。

 これまで我々は中国観光客誘致をすると量的拡大にばかり汲々としていた。それで多くの副作用にもかかわらずビザ制限を果敢に解いたのだ。しかし準備不足で観光客を迎えるならむしろ国家の品格を落とすだけだ。ホテルがなくて2時間も離れた所に移動して寝なければならないとしたら韓国のイメージは良いわけがない。もう中国人観光政策は量ではない質で勝負しなければならない時になった。

 観光の質の向上は「悪循環輪」を絶ち切る作業だ。それは韓国旅行の低い満足度に始まる。満足度が下がれば現地(中国)で韓国旅行商品の価格が下がり、国内旅行会社は低価格に合わせるために再び“ダンピング観光”をしなければならない悪循環になる。この悪循環を絶ち切る方法はただ一つ、我々の観光品質を高めることだ。ホテル・食堂・ショッピングセンターの大々的な整備とともに観光と医療の結合、観光と韓流のつながりなど高付加ターゲット商品開発にも積極的に乗りださなければならない。「また来たい韓国」にすることが核心だ。各部処に散らばった関連業務も1カ所に集める必要がある。政府政策だけでできることではない。業界に押し付けることもできない。政策政府と業界、ガイド、協会など関連専門家たちが集まって改善策を用意しなければならない。

 すべての産業がすべてそのように、観光分野の中国の存在は我々の21世紀の主要産業だ。日本を追い抜いて世界2位の経済大国に浮上した中国ではこのごろ海外旅行ブームが起こっている。我々が1990年代に初めて経験したことだ。年が経つほど幾何級数的に増える見通しだ。しかし昨年、韓国を訪ねた中国観光客数は134万人で全体(約5千万人)の2.7%にすぎなかった。「韓国は必ず行ってみたい魅力的な隣国」というイメージを抱いてもらえれば今すぐ20%まで引き上げることができるというのが専門家たちの見方だ。

 我々は昨年、中国との商品交易で325億ドルの黒字を記録した。しかし旅行収支は赤字だ。中国を訪問した韓国観光客数は約320万人で韓国訪問中国観光客数より2倍も多い。深刻な不均衡だ。観光品質を改善すれば不均衡を直すことはもちろん新しい有望産業として育てていくことができる。中国観光ドルを拾い集めるか、ではなければ突き放すか。その解答は我々にかかっている。中国から観光客を引き入れるための国家的マスタープランが必要な時点だ。




■中国観光客「日本人よりお金を使うのになぜ無視するの」
http://japanese.joins.com/article/165/132165.html?sectcode=&servcode=400
2010年08月17日09時30分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 文化体育観光部が指定した国内中国団体観光客誘致担当旅行会社は120社。これらは今、非常事態になった。押し寄せる中国観光客を受け入れるインフラがないからだ。旅行業界と政府機関、学界、中国人観光客ら57人の言葉を聞いた。

  ◆ソウルで宿所を取るのは夢のまた夢

 「明洞でショッピングしても宿所である京畿道始興(キョンギド・シフン)市の観光ホテルに移動するためには急ぐほかない」中国専門ガイドのイ・ジュンホさんの言葉だ。ソウルで日本人と同じようにショッピングしていながらも、夜になれば早々にカバンを持ってソウル郊外の京畿道の宿泊施設に行かなければならない中国観光客たちの不満はかなりのものだという。ガイドナム・ジンスクさんは「中国観光客がソウルで部屋を取ることは夢のまた夢だ」と言う。ホテルの新築が、増える観光客の数に付いていけずに生ずる現象だ。ソウル市は2014年になると1万6000室のホテル客室が不足なものと予想する。「必要性は分かるが高い地価のためソウルでホテルを新築することは大変なこと」というキム・ソンヨン・ソウル市競争力強化本部宿泊支援チーム長の言葉からは無力感がにじみ出る。

 ◆韓国文化財知らないガイド

 「バスでは楽しく話すのに、実際に文化遺跡地に到着すると黙ってしまいます」パク・ジョンハ韓国観光公社中国チーム長が伝える中国観光客たちの代表的な不満事項の1つだ。景福宮など詳細な歴史説明が必要な所で、ガイドはいざ消えていなくなると言う。不足した中国語ガイドの穴を中国同胞が満たしたため現れた現象だ。中国語はできても韓国の歴史と文化の紹介まではできないからだ。現在活動中の中国語ガイドは300人余り。この数では1年に18万人にしかガイドができない。200万の中国人観光客を迎えるためには中国語ガイドが足りないのだ。中国同胞や華僑にガイド資格を取得できるよう合格ラインを下げても、一方をもってはガイドの質を画期的に向上させなければならないのだ。

 ◆消えた「宮廷女官チャングムの誓い」

 KOTRAは5月、上海エキスポの韓国館を訪れた中国人たちを対象に「韓国旅行時、最もしたいこと」を聞いた。「韓国料理を食べること」という回答が40.7%で1位だった。ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の影響が大きかった。しかし韓国観光公社が最近中国観光客を対象に実施したアンケート調査では24%が「食べるものがない」と指摘して不満事項の2位を記録した。
 低価で入国した中国人観光客にまともな食事のサービスが行われていないからだ。解決策としてショッピングと食事をタイアップしたサービスが提示されている。

 ◆お金を使ってどうして無視されるのか

 「韓国でお金を使う中国観光客たちがどうして無視されなければならないんですか」最近ソウル・済州島観光をした郭萌さんの言葉だ。昨年団体旅行した中国人は、1人当たり1791.4ドル(約15万3千円)を使い、日本(1267.8ドル)より500ドル以上を使っている。それでも冷ややかな韓国人たちの目にまた韓国を訪ねる必要があるかという気がしたという。ソウル市内主要デパートの売上の20~30%も中国人だ。キム・チョルウォン慶煕大観光学部教授は「親切に代表される“ソフトウェア”が観光の最高インフラ」とし「中国人に対する韓国人の態度が変わればこそ、中国観光客誘致の効果が発揮されるだろう」と話す。


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