2012年11月29日木曜日

■富士山、中国人客パッタリ 尖閣影響、キャンセル1万人


富士山、中国人客パッタリ 尖閣影響、キャンセル1万人
http://www.asahi.com/national/update/1128/TKY201211280439.html
2012年11月29日6時59分

 尖閣諸島(沖縄県)をめぐる日中関係の悪化で、中国人観光客に人気が高かった富士山観光が打撃を受けている。観光シーズンまっただ中に中国人の姿がほとんど見られなくなり、ホテルで観光客の奪い合いも始まっている。

 山梨県側の富士山5合目で土産物などを販売する「こみたけ売店」。小佐野昇一社長は「中国人は99.9%と言っていいほど来なくなった」と漏らす。

 9月上旬まで、中国人を乗せた観光バスが多い日は50~60台も来て、「震災前の水準にほぼ戻った」と安心していた。夏山シーズン中の売店利用者は約半数が中国人。だが、日本政府による尖閣諸島国有化後、中国人の姿が見えなくなった。売り上げは例年に比べ3割ほど落ちたという。

 富士山や富士五湖など観光地が集中する山梨県の富士・東部圏域には年間1700万~2500万人の観光客が訪れる。震災があった昨年も、観光庁のまとめで県内に8万7510人の中国人が宿泊した。

 富士河口湖町観光連盟によるホテル、旅館へのアンケートによると、回答した38施設で9~10月の2カ月で1万2845人の中国人が宿泊を取りやめた。11月以降は予約もほとんど入っていないという。



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