マカオのカジノは「有名人の墓」
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NOVEMBER 30, 2012 08:28
大学修学能力試験(修能=日本のセンター試験に該当)のネット上講義の社会探求領域でシェアトップを記録するなど、「スター講師」といわれているチェ某氏(45)が、マカオのカジノでギャンブルをした容疑で立件されたニュースが伝わり、再びマカオのカジノをめぐる実状が注目を集めている。芸能人の潢寄淳(ファン・ギスン)やシン・ジョンファン、キム・ジュンホなどに続き、最近、収賄容疑で拘束された金光浚(キム・グァンジュン)検事やチェ容疑者にいたるまで、後を絶たない有名人のマカオへの遠征ギャンブルをめぐる問題に対策作りの声が高まっている。
●韓国の土地を担保にマカオでギャンブル
マカオで5億ウォンほどをなくしたという事業家のユ某氏(42)は28日、東亜(トンア)日報との電話取材で、「マカオのカジノに行けば、いたるところから韓国語が聞こえてくる。想像よりはるかに多い」と伝えた。射倖産業統合監督委員会(射監委)の昨年の資料によると、マカオに出向く韓国人は年間18万5000人余りに上り、マカオ・カジノの韓国人相手の売り上げは計1兆4000億ウォンに達している。フィリピンやラスベガスなどのほかの地域まで合計すれば、その規模は22万6000人余りで、計2兆2000億ウォンに達するというのが、専門家らの見方だ。
年に4、5回はマカオに行くというユ氏は、「韓国人が最も多く出向くところはMGMカジノであり、バカラが最も人気の高いゲームだ」と主張した。普通、1ゲームあたり1万〜2万香港ドル(約140万〜280万ウォン)をかけてゲームをしており、ギャンブルの掛け金が数千万ウォンに達するケースも多いという。氏は、「数十億ウォンをなくすのは普通であり、数百億ウォンをなくした人も多い」とし、「名前を口にすることはできないが、政界や官界の有名人物らもたびたび目にした」と話した。
カジノからVIPルームを借りて、韓国人客の高額のギャンブルを斡旋した後、収益をカジノ側と分けるジャンケット(Junket)事業も盛んに行われている。
マカオのカジノ周辺には、金を全てなくしたり、金を使い果たし、これ以上金を下ろせない韓国人を相手に金を貸す韓国人「エージェント」を容易に目にすることができる。エージェントらは、韓国内のエージェントを動員して、不動産があるかどうか確認させ、これを担保に金を貸すケースもある。
「ファンチギ(外国で借りた外貨を韓国内でウォンで返済する)」も動員される。ギャンブラーが、エージェント側の韓国内口座にウォンで振り込めば、マカオの現地で現金を支払うやり方だ。届け出ずに外貨を振り込む行為であり、外国為替取引法違反に当たるが、金が底をついたギャンブラーが好んで利用している。宝石を買ったかのように、クレジットカードで虚偽の決済を行った後、手数料を差し引いて現金を受け取る「割勘」も、よく使われる手口だ。
●マカオ・カジノは10万ウォンも処罰?
ソウル地方警察庁・国際犯罪捜査隊は、マカオのカジノで遠征ギャンブルを行った容疑(賭博)で、有名大学入試塾の講師であるチェ容疑者など6人を在宅起訴し、先月末、検察に送検した。08年、為替相場についての講義動画が、ネット上に広まり、有名になったあと、大学入試の受験生らの間では、「神さながらの存在」といわれてきた氏は、有名ケーブルテレビの代表講師として、年間売り上げは200億ウォン台、年間収入は60億ウォン台といわれている。
しかし、チェ容疑者は09年末から今年2月にかけて、計30回あまりもカジノに出入りしたものの、いざ1度に使った金は10万〜20万ウォン台にとどまっていることが伝わり、ギャンブル罪の基準をめぐる議論が再び浮き彫りになっている。厳しくいえば、金をかけてゲームをしたなら、賭博罪の処罰対象になる。しかし、この程度は賭博ではなく、「一時的娯楽」とみなすこともできないじゃないかという見方があるのも事実。実際、警察は今回摘発された6人のうち4人は、有罪とはみなせないとして、不起訴意見で検察に送検した。
射監委側も、「法を厳しく適用するなら、マカオのカジノに一度でも行ったら、賭博罪に該当するとみなすこともできるが、事実上、食い止める手立てがない」とし、「どのレベルから処罰すべきかは、裁判部の判断にかかっている」と主張した。
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