イスラエル映画界が日本にラブコール
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2012/11/27 16:57JAPAN REAL TIME WSJ
イスラエルとパレスチナの緊張に再び注目が集まっている。パレスチナ自治区ガザでの衝突は、ガザを実行支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルの間で21日、停戦が実現した。しかし、イランがハマスと共闘の姿勢を示すなか、停戦が持続するかどうか予断を許さない。
イスラエルに関する報道が戦闘で占められるなか、同国と日本は文化面で近しい関係にあることはそれほど知られていない。先月開催された第25回東京国際映画祭でグランプリに輝いたのは「もうひとりの息子」(ロレーヌ・レヴィ監督)だ。イスラエルとパレスチナの問題を扱ったフランスの作品で、ロケーションも現地で行われた。
東京映画祭ではイスラエル資本の映画も数多くグランプリを獲得している。近年では2007年に「迷子の警察音楽隊」(エラン・コリリン監督)、10年に「僕の心の奥の文法」(ニル・ベルグマン監督)が栄誉に輝いた。
イスラエル映画が日本で高い評価を得ている理由を映画製作会社の関係者に聞いてみた。「イスラエルの映画業界では『日本人気』のようなものがあり、質の高い映画を出品してくる。グランプリ獲得の回数が多いのはこのためだ。訪日を望む業界関係者も多い」
もう1つ理由がある。ここ数年、東京映画祭のコンペティション部門に欧米の良質の作品が集まりにくいというのだ。先の関係者は「東京を避け、同格とみなされる上海国際映画祭に質の高い映画を出品する傾向が強まっている。中国市場の潜在性を見込してのことだ」と話す。
先進国によるパッシングと、イスラエルによるラブコール。日本の映画市場、興味深い様相を呈している。
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