「静かで清潔」な日本、50日間滞在した中国人が語る印象―中国メディア
2013年5月9日 12時2分 人民網日本語版
2013年5月8日、2012年上半期、筆者は埼玉県上尾市に50数日間滞在した。この期間中、筆者は日本での生活を初めて体験し、日本の環境を肌で感じ、一般人と生活を送った。初めての日本生活で、筆者はさまざまなことに驚かされ、敬服させられた。中国環境報が伝えた。
◆騒音からの解放
一般的な2車線の道路で、自動車がクラクションを鳴らすのを1度も聞かず、自転車のベルの音を聞くこともめったになかった。地下鉄や新幹線の駅で並ぶ人たちは、ひそひそと小声で話をしていた。道路を走る車は、出動中のパトカー・救急車・消防車を除けばクラクションを鳴らすことはほぼなく、渋滞が発生してもクラクションを鳴らす人はいない。
日本では犬を飼う場合も、規則を守らなければならない。日本では子犬が適齢期に達すると関連部門で登録しなければならない。また、犬の無駄吠えをなくす訓練を行っている場所もある。このため日本ではやかましい犬の鳴き声を聞くことはめったにない。筆者は帰国前、隣人が犬を連れてマンションを出て行くのを見て初めて犬を飼っていたことに気づいた。彼らの犬は訓練により、吠えなくなっていたのだ。
◆日本の清潔さ
上尾市の道路を歩くと、清掃したばかりの道路を歩いているような感覚になる。公共の場では喫煙者がいなく、歩きタバコやタバコのポイ捨てをする人もいない。また、唾を吐いたり、ゴミをポイ捨てしたりする人もいない。道路にビニール袋や紙くずが飛んでくれば、誰かがこれを拾って捨てるだろう。
街中を歩くと目に入るのは、全く散らかっていないきれいな道路だ。車が通り過ぎても砂塵やほこりが舞い上がることはなく、雨の日でも道路上に水溜りがないため、泥水が飛び散ることはない。雨が止んだ後は、自動車も自転車もきれいな雨に流されてぴかぴかに光り輝いている。コンクリートミキサー車や工事用のトラックの積荷が、走行中にもれているところを見たことがない。工事現場に出入りする工事用車両はどれも普通の車と同じくらいきれいだ。
日本では、勝手に広告を張り付けたり、歩行者にビラを配ったりすることは禁じられており、壁などに張り付けられた広告や落書きを目にすることはない。広告は各家庭の郵便受けに入れられるのが一般的だ。それよりも多いのは、古代中国の商店が使用していた宣伝のぼりのようなもので、さまざまな色を使い、風にたなびく様子は面白い。
◆ゴミの分類
日本では、家庭から出るゴミの処理も規則正しく行われている。環境保護の関連部門と協会は毎年、35cm×45cmの1年間のカレンダーを各家庭に投函する。これは居住地のゴミ収集日のカレンダーだ。生ゴミ、紙くず、布切れ、金属、ガラスなどをビニール袋に入れ、既定の場所にゴミを出し、カラスにつつかれないようネットで覆う。専門のゴミ収集車が、定められた時間に出されたゴミを回収する。古い電池を捨てる場合は、さらに特別な要求があり、定められた場所の専用の収集箱に入れなければならない。
日本の各大型建築物や運動場などには、消防用・家庭用の雨水を集める場所がある。筆者のマンションの前には築10年ほどの7階建てのマンションがあったが、1階部分には汚水処理装置が設置されていた。そこではマンションの水を集中的に処理し、水洗トイレ用に再利用していた。すべての汚水は専門のパイプで汚水処理場に送り、処理後に河川に流される。
10数年前にマンション建設が許可された際に、各キッチンのシンクにフィルターを取り付けることが求められた。シンクには、直径約10cm・高さ10cmのフィルターが取り付けられており、1~2日に1度交換でき、利便性が高い。フィルターで集められたゴミは、フィルターと同時に指定された場所に捨てることができる。
◆どこも清潔で静かで調和的
筆者らは4月末に新宿御苑を訪れた。1906年に建設されたこの公園は、環境省から「国民公園」の称号を得た。私たちが到着したのは10時頃で、すでに大勢の観光客が集まっていた。列に並び入場券を購入する30分間、人々は秩序正しく列を作り、騒ぎ叫ぶ声は聞こえなかった。人々が話す様子はまるで恋人同士のようであり、他の人に聞かれることを恐れているかのようだった。
入場後、私たちは現地の習慣に従い、持参したビニールシートを敷いた。その上に荷物や上着を置きっ放しにしたまま、あちこちを見て回ることができた。筆者は連れ合いと、池・川・丘のある公園を鑑賞したが、どこも清潔で静かで調和的だった。人々は自覚してゴミの分別を行い、大人も子供もゴミを指定された場所の異なるゴミ箱に捨てた。ゴミ捨てでさえ、焦らず列を作り行われていた。
私たちが公園を出た時も、来場者の長い列ができていたが、秩序正しい様子だった。注意書きやスローガンはなく、先を争う割り込みもなかった。公園の外を走る自転車も軽々しくベルを鳴らさず、公園の静けさを破ることをためらっているかのようだった。
2013年5月9日 12時2分 人民網日本語版
2013年5月8日、2012年上半期、筆者は埼玉県上尾市に50数日間滞在した。この期間中、筆者は日本での生活を初めて体験し、日本の環境を肌で感じ、一般人と生活を送った。初めての日本生活で、筆者はさまざまなことに驚かされ、敬服させられた。中国環境報が伝えた。
◆騒音からの解放
一般的な2車線の道路で、自動車がクラクションを鳴らすのを1度も聞かず、自転車のベルの音を聞くこともめったになかった。地下鉄や新幹線の駅で並ぶ人たちは、ひそひそと小声で話をしていた。道路を走る車は、出動中のパトカー・救急車・消防車を除けばクラクションを鳴らすことはほぼなく、渋滞が発生してもクラクションを鳴らす人はいない。
日本では犬を飼う場合も、規則を守らなければならない。日本では子犬が適齢期に達すると関連部門で登録しなければならない。また、犬の無駄吠えをなくす訓練を行っている場所もある。このため日本ではやかましい犬の鳴き声を聞くことはめったにない。筆者は帰国前、隣人が犬を連れてマンションを出て行くのを見て初めて犬を飼っていたことに気づいた。彼らの犬は訓練により、吠えなくなっていたのだ。
◆日本の清潔さ
上尾市の道路を歩くと、清掃したばかりの道路を歩いているような感覚になる。公共の場では喫煙者がいなく、歩きタバコやタバコのポイ捨てをする人もいない。また、唾を吐いたり、ゴミをポイ捨てしたりする人もいない。道路にビニール袋や紙くずが飛んでくれば、誰かがこれを拾って捨てるだろう。
街中を歩くと目に入るのは、全く散らかっていないきれいな道路だ。車が通り過ぎても砂塵やほこりが舞い上がることはなく、雨の日でも道路上に水溜りがないため、泥水が飛び散ることはない。雨が止んだ後は、自動車も自転車もきれいな雨に流されてぴかぴかに光り輝いている。コンクリートミキサー車や工事用のトラックの積荷が、走行中にもれているところを見たことがない。工事現場に出入りする工事用車両はどれも普通の車と同じくらいきれいだ。
日本では、勝手に広告を張り付けたり、歩行者にビラを配ったりすることは禁じられており、壁などに張り付けられた広告や落書きを目にすることはない。広告は各家庭の郵便受けに入れられるのが一般的だ。それよりも多いのは、古代中国の商店が使用していた宣伝のぼりのようなもので、さまざまな色を使い、風にたなびく様子は面白い。
◆ゴミの分類
日本では、家庭から出るゴミの処理も規則正しく行われている。環境保護の関連部門と協会は毎年、35cm×45cmの1年間のカレンダーを各家庭に投函する。これは居住地のゴミ収集日のカレンダーだ。生ゴミ、紙くず、布切れ、金属、ガラスなどをビニール袋に入れ、既定の場所にゴミを出し、カラスにつつかれないようネットで覆う。専門のゴミ収集車が、定められた時間に出されたゴミを回収する。古い電池を捨てる場合は、さらに特別な要求があり、定められた場所の専用の収集箱に入れなければならない。
日本の各大型建築物や運動場などには、消防用・家庭用の雨水を集める場所がある。筆者のマンションの前には築10年ほどの7階建てのマンションがあったが、1階部分には汚水処理装置が設置されていた。そこではマンションの水を集中的に処理し、水洗トイレ用に再利用していた。すべての汚水は専門のパイプで汚水処理場に送り、処理後に河川に流される。
10数年前にマンション建設が許可された際に、各キッチンのシンクにフィルターを取り付けることが求められた。シンクには、直径約10cm・高さ10cmのフィルターが取り付けられており、1~2日に1度交換でき、利便性が高い。フィルターで集められたゴミは、フィルターと同時に指定された場所に捨てることができる。
◆どこも清潔で静かで調和的
筆者らは4月末に新宿御苑を訪れた。1906年に建設されたこの公園は、環境省から「国民公園」の称号を得た。私たちが到着したのは10時頃で、すでに大勢の観光客が集まっていた。列に並び入場券を購入する30分間、人々は秩序正しく列を作り、騒ぎ叫ぶ声は聞こえなかった。人々が話す様子はまるで恋人同士のようであり、他の人に聞かれることを恐れているかのようだった。
入場後、私たちは現地の習慣に従い、持参したビニールシートを敷いた。その上に荷物や上着を置きっ放しにしたまま、あちこちを見て回ることができた。筆者は連れ合いと、池・川・丘のある公園を鑑賞したが、どこも清潔で静かで調和的だった。人々は自覚してゴミの分別を行い、大人も子供もゴミを指定された場所の異なるゴミ箱に捨てた。ゴミ捨てでさえ、焦らず列を作り行われていた。
私たちが公園を出た時も、来場者の長い列ができていたが、秩序正しい様子だった。注意書きやスローガンはなく、先を争う割り込みもなかった。公園の外を走る自転車も軽々しくベルを鳴らさず、公園の静けさを破ることをためらっているかのようだった。
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