2013年5月22日水曜日

■【仏国ブログ】日仏の学校制度を比較「日本では休みが少ない」


【仏国ブログ】日仏の学校制度を比較「日本では休みが少ない」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0522&f=national_0522_017.shtml
2013/05/22(水) 10:31

 フランス人男性が、自身のブログ「Passion Manga」で日本の学校のシステムについてつづった。

 筆者は日本の漫画が好きで、少年漫画などで描かれる学生生活を読んでいるうちに、日本の学校の仕組みについて知りたくなり、さまざまなことを調べたようだ。

 まず、日本の学校はフランスと同様に6歳から小学校に進む。しかし、フランスの中学校が4年間に対して、日本では3年間でその分、小学校が、フランスよりも1年長い6年間であることを知った。

 日本人の学生たちは、小学校や中学校から入試というシステムを突破する必要があり、高度な関門を何度もくぐりぬけなければならないと説明した。そして、高校を終えると大学入試があり、それぞれのレベルややりたいことに合わせて、大学に進学すると紹介した。高度な入学試験を突破しなくても、進学できるフランスとは状況が異なっている。筆者は、この試験は将来の進路にとっても非常に重要であるため、学生にとっては大きなストレスになると解説した。

 新学期が始まるタイミングについては、フランスが9月から始まるのに対し、日本では4月であることを知った。これについては、漫画の中の新学期でも、春が描かれていたことを思い出したという。

 また各学年は、フランスと同様に3学期で成り立っているが、日本ではその間もたくさん試験がある。さらに、「バカンス・スコレー」といってほとんど2カ月おきに学校の休みが続くフランスとは異なり、日本の学校の休みは夏と冬、学期末に限られている。

 日本独特なものとして、クラブ活動というものがあり、テニスや野球、陸上競技、バスケットボール、剣道、バレーボールなど、非常に幅広い選択肢が用意されていると紹介した。フランスでは、自主的につくられた活動に仲間入りするか、基本的には学外の活動を探して有料で加入しなければならない。

 近年「ゆとり教育」に賛否両論がある日本であるが、筆者は、日本では月曜から金曜まで通して15時半まで勉強をし、さらに第一・第三土曜日も登校日となっていることに驚きを示した。フランスでは、水曜日も土曜日も学校が休みで、その上バカンスがやたら多い。日本人から見るとゆとりがありすぎで、どうしたものかと思うだろう。
  
 そのほかにも筆者は、文化祭や新学期の朝礼など、日本独特の光景についても触れた。日本はフランスに比べて礼儀正しいといわれるが、こうした学校制度からも、小さい頃から日常的に礼儀というものを身に付けたり、集団行動の意識を持つことができるともいえる。また、フランス人に比べると、サービス業の質もよく、生真面目に働く気質なども、義務教育段階での義務の多さをクリアして得られた「忍耐」というものに慣れているからともとれる。

 海外では、日本の教育は締め付けが強く、入学試験などで子どもへのストレスの負荷が強いと議論されているが、日本人独特の社会風習から生まれた教育方針は、日本人らしさを生み出しているもののようにも思える。



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