2013年5月30日木曜日

■中国人観光客の「問題行動」、国内でもネットで非難拡大

中国人観光客の「問題行動」、国内でもネットで非難拡大
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2013/05/101877.php
2013年05月30日(木)19時23分

[北京 30日 ロイター] - エジプト古代神殿で落書きをしたり、モルディブでのハネムーン割引を利用するために偽の結婚証明書を提出するなど、海外を旅行する中国人観光客によるトラブルが相次ぐ中、中国国内でもこのような海外での行動に対する批判が拡大しつつある。

中国のミニブログでは、一部の中国人観光客による旅行先での問題行動が広く伝えられ、不快感や怒りを示すコメントが投稿されている。

中国社会科学院の研究員、劉思敏氏は、「客観的に言えば、中国人観光客の振る舞いは比較的不作法だ」とコメント。「海外旅行は新たなぜいたくで、旅行に行ける人たちは誇示したい気持ちがある」と指摘した。また、多くは「海外旅行慣れ」しておらず、現地のマナーをよく把握していないと述べた。

エジプトのルクソールでは15歳の中国人少年が古代神殿に自分の名前を書き込んだが、この話は中国国内でも大きな話題となり、外務省の会見でもこの騒ぎについて質問が出たほどだ。

外務省の洪磊報道官は27日、「ここ数年の間、海外を旅行する中国人観光客は増加している」とした上で、「(観光客増加により)外国との友好関係が改善され、また中国人観光客が現地の規則に従って行動することを期待する」と述べた。

汪洋副首相は今月、一部の中国人観光客について「公共の場で大騒ぎしたり、観光地で名前を落書きしたり、信号無視をしたりつばを吐いたりする」と述べ、このような行為は中国のイメージを損ね、悪影響をもたらすと苦言を呈した。

一方、多くの中国人観光客は礼儀正しく行動しており、米国や日本、台湾などの海外旅行客も当初はマナーが批判されることもあった。

専門家からはこのような批判は一過性だとの見方もある。浙江大学の王婉飛教授は「旅行客は観光することで地元の文化を知り、悪い振る舞いをしなくなる」との考えを示した。



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