2013年5月29日水曜日

■【仏国ブログ】日本での仏語の商品名「ユニークで笑いを誘う」

【仏国ブログ】日本での仏語の商品名「ユニークで笑いを誘う」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0526&f=national_0526_030.shtml
2013/05/26(日) 16:57

 フランス人女性が、自身のブログ「Jurapon L'AVENTURE」で、日本の商品名などに使われているフランス語について、おもしろおかしくつづった。

 筆者はまず、日本ではフランス語が流行っているとし、Tシャツ、食器、デコレーション商品などに至るところで使われていると紹介した。こうしてちょっとしたフランス語を入れるだけで、日本では商品に贅沢感を与えることができ、さらに誰もその使い方を間違っているともいわないようだった。

 フランス人にとって日本語を習得するのが難しいのと同様に、日本人にとってもそれは同じことだと述べつつ、日本の店名や商品名に使われているフランス語のほとんどが、大抵滑稽であることを伝えた。筆者は、日本で使われているフランス語を「ル フランポネ」と呼び、どうしようもないフランス語の使い方を表す言葉として紹介した。日本に来たフランス人観光客は、街に足を踏み入れた途端、目にするフランス語づかいにショックを受けるようだが、最終的には、それらをおもしろおかしい、かわいらしいと思うようだった。

 例えば、こじんまりと品良く包まれた商品のラベルに「petit pet」と書かれているものが紹介されていた。これはフランス語では、「小さいおなら」という意味になり、笑いを誘うものになってしまう。日本人にとって馴染みのある「プチ」=「小さい」と、「ペット」という意味での「pet」を組み合わせた形になっているようだが、ここだけ英語になっていることに注意したい。フランスで「ペット」は飼い犬や飼い猫を表すわけでもなく、正真正銘「おなら」を意味する言葉なのである。

 また、「Rien pipe」というニコチンをカットしながらタバコを吸った感覚になれるパイプの商品があるが、これはフランス人が見ると、「何も分かっていない」という意味になるという。「Rien」は英語で「Nothing」を意味するが、「pipe」には、英語の「パイプ」と異なり他に性的な意味を表したりするという違いが存在する。

 日本人は、英語をほとんどとする外来語に慣れているため、そこにフランス語の単語を混ぜて使ってしまう傾向にあるようだ。すると、ほかにも筆者が指摘するようにとんでもない意味になってしまい、フランスではこれら日本での面白いネーミングを集めて紹介する「ラントロジ デュ フランポネ(L'anthologie du franponais)」という本が出ているほどだ。
  
 フランス語で商品名や店名などを決める時は、辞書だけに頼らず、フランス人の意見を聞くとより正確でおしゃれなものが見つかりそうだ。どんなに短い単語でも、フランス人にしか分からない使い方が存在する。しかし、こういった「造語」は日本人独特の発想として、ユニークだとも捉えられているようだ。

 一方で、筆者が指摘するように、こういった現象は日本ばかりでなく、フランスでもたまに見られる。特にフランス人が経営する寿司屋など、日本に由来するものには、日本人から見ると滑稽なネーミングがなされている。また、ちょっと海外へ旅行した際に、日本語での翻訳がおかしくて、笑いを誘われたことのある日本人もいることだろう。



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