2013年5月28日火曜日

■【米国ブログ】京都の苔寺「困難を経るからこそ、静かに見られる」

【米国ブログ】京都の苔寺「困難を経るからこそ、静かに見られる」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0528&f=national_0528_013.shtml
2013/05/28(火) 10:01

 米国人男性が、日本文化を紹介するブログ「kanpai-japan」で、京都の西芳寺(さいほうじ)について記した。

 苔寺(こけでら)と呼ばれる京都の西芳寺(さいほうじ)は、あまり外国人観光客に知られていないという。その理由として、「見学するのに必要な手続きが非常に困難なこと」を挙げた。京都でユネスコが世界遺産として登録した数々の寺院のなかでも、苔寺は特に見学が許可されにくいようだ。

 苔を保存するため、一般からの拝観はなく、往復はがきによる事前申し込み制になっている。「このご時世に、電話や電子メールでの予約も不可能」、「手書きの手紙で滞在日や人数などの詳細を記載する」などかなり前から準備が必要だと述べた。

 しかも、指定された日には、時間通りに到着しなければならない。「5分でも遅れると寺院には入れない」ことや、「入場料は1人3000円とかなり高い額」など、さまざまな困難を乗り越えてやっと入場できると説明。

 入場にあたっては、「単なる観光や見学ではないことを心に留めて訪問すること」と注意を促した。入場するとかなり独特なイベントから始まるという。「まず、素晴らしい苔むす庭園を一刻も早く見学したいだろうが、その前に、僧侶とともに読経する必要がある」という。それに加えて、「漢字で書かれたお経を写経しなければならない」などさらに困難が続く。

 「日本語も話せないのに写経は無理」と思うかもしれないが、絵を描くように写せば良いとアドバイスした。最後に自分の願い事を書くことを要求されるが、それは英語でも良いので安心だという。実際に体験して筆者は、「この儀式は、苔寺の神聖な雰囲気になじむためには、とても大切だと思った」という。このようにしつけられた外国人観光客は、静かな気持ちで苔寺を見学できるようになると語る。

 往復はがきや写経など、最近は行うことが減った作業ではあるが、西芳寺には数々の著名人が訪れるという。筆者が感じたように、一連の手続きがあるからこそ、気持ちを落ち着かせて庭園を眺められるのかもしれない。



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