2013年5月28日火曜日

■【中国ブログ】「中国のイメージはなぜ悪いか」日本と比べると?

【中国ブログ】「中国のイメージはなぜ悪いか」日本と比べると?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0528&f=national_0528_008.shtml
2013/05/28(火) 08:46

 英BBCがこのほど行った世界各国のイメージ調査で、中国の順位は過去8年間で最低の9位だった。台湾系国際政治学者でコラムニストの林泉忠氏が中国のブログで「中国の世界でのイメージはなぜ悪いのか?」という問題について分析している。

 この調査のランキングは上位3位が1位から順にドイツ、カナダ、英国。日本が4位、米国は8位で、中国が9位だった。調査は世界25カ国で2万6300人を対象に2012年12月から13年4月に実施。中国は昨年の5位から9位に順位を下げた。

 林氏はこうした順位について、「米国の順位が低いということは、経済・政治上の地位よりもその国の文化や国民の素養、外交政策などが重要だということだ」と分析。中国については「欧米から見れば『共産主義』『共産党政権』といったイメージ、またアジアの隣国との間では領土問題での強硬姿勢が目に付き、反感を買っている」とした。

 また日本については、「安倍政権の右傾化した政策によって順位を昨年の1位から4位に落としたが、依然、アジアでは1位。ポップカルチャーなどのソフトパワーや、国民のしっかりしたマナーが世界に好印象を与えている」と分析し、「こうした部分が中国は弱い」と指摘。そして、「悪化した日中関係は、中国人が日本からいい点を吸収することを阻害するだろう。これは中国のバランスのとれた発展と国民の素養向上にとって不利だ」と締めくくっている。

 経歴上、米国や日本の状況にも詳しそうな国際政治学者らしい、冷静な見方だ。「イメージ」とはかなり相対的なもので、努力次第でいくらでも変えられる。人件費上昇やカントリーリスクなどから工場が次々と東南アジアに移転し、焦る中国にとって、隣国・日本が「右傾化」で騒がれる昨今はある意味、イメージ向上のためのチャンスの時期と言える。

 中国で裕福な人々が増え、海外旅行者が急増したが、「ごみをところ構わず投げ捨てる」「落書きをする」といった、マナー以前の基本的な問題によって悪いイメージを世界に拡散させているのは残念なことだ。こうした問題には中国当局も注目している。対外的なイメージだけが重要だとは言えないが、イメージが悪いよりはいい方が、自国の戦略を進めやすいだろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿