2012年11月7日水曜日

■韓国の「英語村」第1号、赤字で閉鎖へ


韓国の「英語村」第1号、赤字で閉鎖へ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/06/2012110601227.html
2012/11/06 12:33 朝鮮日報

京畿道、安山キャンプを来月閉鎖…オープンからわずか8年
供給過剰に景気低迷が重なった結果

 韓国初の「英語村」として開設され、韓国各地にブームを起こした京畿道安山の「京畿英語村安山キャンプ」が閉鎖される。京畿道は5日「安山キャンプの民間委託が来月2日に終了したら、契約を延長しないこととした」と発表した。孫鶴圭(ソン・ハッキュ)知事時代の2004年8月にオープンした英語村は、わずか8年余りで閉鎖されることになった。不動産景気の冷え込みなどで税収が減っていることに加え、財政が苦しい道にとって負担になるからだ。

 安山キャンプは、オープン初年に118億ウォン(現在のレートで約8億6800万円、以下同じ)の赤字を出したのをはじめ、05年に182億ウォン(約13億3900万円)、06年に33億ウォン(約2億4300万円)の赤字を記録するなど、深刻な経営難に苦しんできた。08年には民間に委託されたが、収支が大きく改善することはなかった。09年に11億ウォン(約8100万円)の損失を出した後、10年は9000万ウォン(約660万円)、昨年は3500万ウォン(約260万円)の黒字となり、辛うじて赤字を免れた。

 経営が苦しいことから、施設の改修・補修に手を付けることはできなかった。今年8月に京畿道消防災害本部が安全点検を行った結果、建物の各所で深刻な問題が見つかった。食堂棟と教育棟を結ぶ通路では3センチ程度の高低差が確認され、宿泊棟の入り口やロビーは水漏れのためひどくかび臭かった。食堂棟2階床のスラブなどには亀裂があり、食堂のガス設備も腐食していた。成人向けの英語教育を行う「クレデュ・センター」の建物の表と裏は、雨漏りする状態だった。京畿道生涯教育課の関係者は「施設を補修するには、少なくとも10億-20億ウォン(約7400万-1億4700万円)の予算がいるが、それだけの金を出し、補修してまで英語村を維持すべき理由はない、と判断した。英語村は韓国各地に急速に広まり供給過剰で、安山は生徒の募集も容易ではない状況」と語った。

 京畿道は、民間委託先の三育外国語学院との契約が切れたら、機能を転換し、その後用途に合わせて改築することとした。既に今年7月、4500万ウォン(約330万円)を投じ、韓国生産性本部に機能転換の検討を依頼した。京畿道は安山キャンプの施設を、青少年の研修施設と統合し宿舎として活用したり、生涯教育振興院用に切り替えるなどの案を話し合っている。

 坡州キャンプも状況は変わらない。広さ27万8252平方メートルの敷地に378億ウォン(約28億円)を投じ、06年にオープンした坡州キャンプは、最近3年間の赤字だけでも100億ウォン(約7億4000万円)を超えるといわれている。京畿道内には、道が作った英語村として安山・坡州・楊平キャンプがあり、さらに基礎自治体(市町村など)が作った英語村まで合わせると、その数は計10カ所に上る。




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