2012年11月19日月曜日

■「外国人観光客2千万人」達成の鍵は?


「外国人観光客2千万人」達成の鍵は?
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/19/2012111901078.html
2012/11/19 11:25 朝鮮日報

専門家が提言

 年間外国人観光客1000万人の突破を機に、韓国政府はこれから「2020年の2000万人達成」という目標に本格的に取り組むことになる。専門家たちは「2000万人を達成してこそ、韓国も『観光大国』と誇れるようになる」と指摘する。各界の専門家たちの意見を基に、外国人観光客2000万人達成に向けた五つの提言をまとめた。

■まずは韓国人観光客を増やすべき

 外国人を呼び込むには、まずは韓国人観光客が訪れ、満足することが重要になる。保寧マッドフェスティバル、華川ヤマメ祭り、昌徳宮月灯り紀行(夜間見学)、テンプルステイなどがいい例だ。いずれも韓国人の間で人気を博したことを受け外国人観光客が増え、ヒットしたイベントだ。ソウル大学の趙東成(チョ・ドンソン)教授は「韓国人が集まり始めると、宿泊施設や飲食店などが増えてサービスも向上するため、自然と外国人観光客が足を向けるようになる。(外国人観光客2000万人を達成するには)まずは約10年にわたり3500万人ほどにとどまっている韓国国内の観光客数を倍以上に増やすべきだ」と助言した。

■地方観光の活性化を

 韓国を訪れる観光客の再訪問率は40%。韓国を再訪する外国人が半分にも満たないということだ。一方、日本は再訪問率が60%を超える。両国の違いは、日本の場合は東京だけでなく北は北海道から南は沖縄まで、各地方に観光客が集まるのに対し、韓国は観光客の80%がソウルしか訪れないという点だ。ロッテ観光のチョ・グァンヒ専務(中国担当)は「ソウルと済州島以外の地方は宿泊施設やショッピングスポットなどの観光インフラが不足しており、見どころも少ない。地方観光が活性化してこそ、外国人観光客の滞在期間も延びるだろう」と話した。

■モバイル技術で個人旅行を便利に

 外国人の個人旅行客は団体旅行客に比べ満足度や再訪問率が高く、支出額も多いという。サムスン経済研究所の周永敏(チュ・ヨンミン)首席研究員は「個人観光客にとって最も大きな障害となるコミュニケーションや現地情報の入手といった問題は、モバイル技術で解決できる」と話す。中国人旅行客・留学生向けにソウルで発行される無料の中国語情報誌がその一例だ。雑誌に掲載されたQRコードをスマートフォン(多機能携帯電話端末)でスキャンすれば、カフェや店の情報、地図がダウンロードできる。こうしたサービスを今後増やしていく必要がある。

■高消費層向けの観光商品開発を

 05年から昨年にかけ、韓国を訪れた外国人観光客1人当たりの観光支出増加率は年平均4.4%で、シンガポール(12.1%)や日本(10.3%)、香港(10.8%)などを大きく下回る。現代経済研究院のチョ・ギュリム研究員は「中国などアジア諸国の観光客に占める高消費層の割合が高まっており、この層のショッピングの規模も拡大している。ショッピングとレジャーを両方楽しめる新たなテーマパークなど、高消費層をターゲットにした観光商品やプログラムを開発すべきだ」と提言している。

■体験型観光を充実すべき

 世界最大級の旅行情報サイト、トリップアドバイザーで外国人旅行客が挙げた「ソウル最高の名物」は、観光客向けに料理教室やグルメツアーを手掛ける「オンゴフード」だった。観光客を広蔵市場やピマッコル(飲食店が集まる鍾路の路地裏)などに案内し、さまざまな韓国料理のほか、韓国の飲食文化やマナーを紹介するツアーを実施している。多いときには1カ月に300人以上が申し込むほどの人気だ。専門家たちは「グルメだけでなく、韓方(韓国式の漢方)医療やK-POP分野での文化体験観光が新たな観光需要を生む」と話している。




0 件のコメント:

コメントを投稿