2012年11月15日木曜日

■ミャンマー進出ラッシュ、航空券3カ月売り切れ


ミャンマー進出ラッシュ、航空券3カ月売り切れ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/15/2012111500525.html
2012/11/15 09:12 朝鮮日報

 6200万人の人口を抱え、韓半島(朝鮮半島)の3.5倍の面積を持つミャンマーに韓国企業が進出を急いでいる。

 CJはグループレベルで現地事務所を開設し、物流事業、マルチプレックス(複数のスクリーンを持つ映画館)のチェーン展開、飼料事業を計画している。

 大宇インターナショナルはガス田開発事業に続き、ミャンマー最大の都市ヤンゴンに1億5000万ドル(約120億円)を投資するホテル建設を計画している。同社ミャンマー法人のパク・チョンファン代表は「早ければ2カ月以内に政府側と協議が完了するのではないか。ロッテをはじめ、韓国内外のホテルチェーンの関心も高い」と語った。現地ではサムスン電子が工場を設置するとのうわさも流れている。暁星も連絡事務所を開いた。

■希望の土地になるのか

 現地に13年間滞在しているCJのイ・ビョンス・ミャンマー支社長は「世界地図を開いてみてほしい。今や韓国企業が進出すべき場所はほとんど残されていない。ミャンマーは中国、インドネシア、ベトナムを経た韓国企業にとって最後の希望の地といえる」と話した。

 ミャンマーは軍事政権による長期統治で経済の開放が遅れた。それだけに開発の余地が大きい。ベトナムなど隣国に比べ人件費も相対的に安い。仏教文化の影響を受けた温厚な国民性も韓国企業には魅力的だ。

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)ヤンゴン貿易館のパク・チョルホ館長は「ミャンマーには米国が100年、日本が50年、韓国が30年かかった産業化を10年で成し遂げられる自信感がある。ミャンマー政府は国内企業を保護しつつ、段階的に開放を進める方針だ」と語った。

 ミャンマーを訪れる韓国のビジネスマンも急増。大韓航空が9月から週4便運航している仁川-ヤンゴン直行便は3カ月先まで満席だ。ハノイ、バンコク乗り換えでヤンゴンに向かう便の乗客の半分は韓国人だという。大韓航空はヤンゴン便を毎日運航する方針を固めた。路線を持たないアシアナ航空も就航を計画中だ。

 在ミャンマー韓国人会のキム・チュンソプ会長は「最近は韓国人による相談が増え、特に最近は斜陽産業の企業経営者による相談が多い」と話した。

■地価高騰、インフラは未整備

 ミャンマーで最大の問題は地価だ。工業団地を造成し、外国企業の誘致に取り組む他国とは異なり、官有地が不足しており、それも割高だ。最近の開放政策で中国など海外資本、一部の富裕層が不動産確保に乗り出し、相場をつり上げたためだ。

 ポスコ現地法人は工場増設が借地料の問題で難関に直面した。地権者の政府が1平方メートル当たり月3ドル(約240円)だった借地料を5ドル(約400円)に引き上げるよう求めてきたためだ。キム・チャンギュ法人長は「ポスコの海外事業所の借地料が平均で1.5ドル(約120円)であることからみて非常に割高だ。値下げ交渉を進めている」と話した。

 ホテル、住居価格も高騰している。1年前に2000ドル(約16万円)だった外国人向けマンションの賃貸料は現在6000ドル(約48万円)に上昇した。ヤンゴン市内のホテルは、宿泊料金が以前の60-70ドル(約4800-5600円)から現在は200-250ドル(約1万6000-2万円)に値上がりした。

 電気、道路、通信などの基本インフラの不足も頭痛の種だ。通りに街灯がほとんどなく、市内のホテルのエレベーターもよく止まる。在ミャンマー韓国人商工会議所のハ・ドンワン会頭は「ヤンゴン郊外はコンテナを運べる道路が整備されていない。企業はヤンゴン市内に近い場所に集中せざるを得ない」と漏らした。

■各国が競合

 ミャンマーは中国、タイなど5カ国と国境を接している。中国がインド洋に進出するルートでもある。米国は融和策を取り、日本もさまざまなインフラ事業に参入し、中国と激しく競合している。20年間にわたり現地で建設業を営んできたゴールデン・マイダスのキム・グクテ社長は「今はまるで引き潮と満ち潮が出会う潮目のように変化が激しい」と話した。

 中国の「量」、日米の「質」に対抗し、韓国企業は感情的な結び付きを強調してミャンマー市場にアプローチすべきだとの意見もある。ポスコ現地法人のキム・チャンギュ法人長は「ミャンマーでは戦後の奇跡を成し遂げた韓国に対するイメージが良い。韓国旅行に行きたがり、韓流ドラマを楽しんでいるミャンマー人に感情的にアプローチするのが望ましい」と指摘した。




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