2013年5月21日火曜日

■【仏国ブログ】日本が安全なのは、「イスラム教徒が少ないから」?


【仏国ブログ】日本が安全なのは、「イスラム教徒が少ないから」?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0519&f=national_0519_032.shtml
2013/05/19(日) 16:05

 フランス人男性が、自身のブログ「Savoir ou se faire avoir」にて、日本の秩序とイスラム教徒の少なさについて言及した。

 筆者は、日本を旅していてあることに気付いたという。日本人は他者に対して最低限の敬意をはらっており、礼儀正しく、リラックスしたような微笑みを浮かべていた。筆者にとってこの微笑みは、「自分はあなたに対して敵意がありません」、「あなたの存在に注意をはらっています」というシグナルとも捉えられた。

 日本は、フランスに比べて住居スペースが小さく窮屈であるが、筆者はそのことにも触れ、「だから他者に迷惑をかけないように、日常的な気配りが習慣になっているのだ」とも観察した。また、フランスでは、ビジネスシーンでも挨拶をする時に握手を交わすが、筆者は「日本人は人の身体に触れず、丁寧にお辞儀をすることで敬意を払う」とつづった。握手をするのはフランス人の習慣とはいえ、一部のフランス人の中には、「清潔に洗っているかも分からない手に触れるのは不衛生だ」と感じる人もいるようだ。

 また、日本の道路には、フランスで見られるように紙が散らかったままになっている光景は見られず、駅の出口などで客引きをするタクシーなどもいなかった。筆者は、フランスに住んでいると、他者からの無礼や暴力行為が一般的であると感じるが、そういった危機感は皆無に等しかったと述べた。

 また、筆者が驚いたことは、日本には、フランスのようにイスラム教徒がほとんどいないということだった。イスラム教徒との関わりも、西洋ほど長い歴史がないことにも触れ、1973年の石油ショックの時も、相互が和解をするまでにまったく時間がかからなかったともつづった。

 東京にはイスラム教徒のためのモスクがあるが、フランスのように目立つものでもなくひっそりとしていた。日本のイスラム教徒は、普段筆者のまわりにいるようなイスラム教徒とは異なり、犯罪に手をそめるようなタイプの人ではなかった。それは、日本の法律を尊重するようきちんと義務づけられているからではないかとも思った。

 筆者は、結果的に、日本が平和なのは、単一文化国家だからであり、フランスのようにイスラム教徒が数多く混在している複合文化ではないからだとした。ちなみに筆者自身は、アラブ系フランス人であるが、キリスト教徒であってイスラム教徒ではないということだ。

 フランス人の中で、筆者のように「ナショナリズム」的見解を掲げる人の多くは、イスラム教徒を排除したり、イスラム教徒の権限が暴走しないよう歯止めをかけたがる傾向にある。記憶に新しい出来事を引き合いに出すと、イスラム教徒の女性が外出する時に頭部を隠す「ブルガ」の着用が、フランスの法律で禁止されたことがある。イスラム教徒によるテロや犯罪が起こるのは事実であるが、全てのイスラム教徒が犯罪をおかすわけではない。筆者の今回の見解は、イスラム教徒に対する差別からは、そう遠くはなさそうだといえる。

 筆者は今回、日本人の社会の秩序や礼儀正しさ、安全性を強調し、イスラム教徒の存在について議論した。しかし、日本には日本の問題が山積しており、ここでも犯罪が多発しているという事実を知らなければならない。



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