2012年9月26日水曜日

■「宮田観光ホテル」、福島県の会社に無償譲渡 宮田村の三セク


「宮田観光ホテル」、福島県の会社に無償譲渡 宮田村の三セク
http://www.shinmai.co.jp/news/20120926/KT120925FTI090006000.php
09月26日(水)

 上伊那郡宮田村の第三セクター宮田観光開発は、経営不振と老朽化で今月末に閉館する宮田観光ホテルを、宿泊施設経営の「SNAP倶楽部(くらぶ)」(福島県磐梯町)に無償譲渡する。同社によると、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以降、福島県外からの利用客が激減。同ホテルを引き継いで3年をめどに会社の経営を立て直し、本社を移転したいとしている。

 宮田観光開発は25日、臨時株主総会に無償譲渡案を提案、承認を得た。SNAP倶楽部は契約を進め、早ければ10月中旬から、宮田観光ホテルの名称も受け継いで経営を始める方針。

 同社は合宿誘致やスポーツ大会運営などを手掛け、磐梯町でペンション、ホテルの計7施設を経営。震災と原発事故で売り上げは3割ほど落ち込んだという。山口寿一総支配人(58)は「利用客の不安を拭うのは困難。宮田村の資源を生かした事業を発信し、村の振興と福島県の復興を応援したい」と説明。同町の施設はフランチャイズ形式で経営したいとしている。

 宮田観光ホテルは鉄骨造り約4900平方メートル。1967(昭和42)年完成の旧館と95年完成の新館がある。村はホテルの取り壊し費用を約6千万円と試算。建物の資産価値を上回ることから無償譲渡を決めた。




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