<反日デモ>なぜ中国のデモは暴力的・非理性的になるのか?市民社会が欠如が原因―SP華字紙
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2012年9月25日 11時53分
2012年9月24日、シンガポール華字紙・聯合早報は、暴動化した中国の反日デモについて理性的な愛国には4つの原則が必要だと提言した。
中国メディアも現在、理性的な愛国を呼びかけている。まさにその通りで、民衆が非理性的な圧力で政府を追い詰めるようなことがあってはならない。理性的な愛国には4つの原則が不可欠だろう。
第一に理性的に世界を認識すること。帝国主義の時代、中国は確かに苦汁をなめたがそれだけではない。西洋文明から得たものによって中国は数千年の王朝交替の時代を抜け出し、科学、民主、自由、法治などの価値観も手にした。歴史を忘れてはならないが、その利益も知り、長期的視野で世界を受け入れるべきだ。
第二に理性的に大局観を持つことが必要だ。今の中国にとって民族の復興と近代化の完成こそが大事であり、平和発展戦略こそが外交の要である。南シナ海にせよ、尖閣問題にせよ、根本的な解決にはまだ国力が足りない。時間は中国の味方なのだ。そのことをわきまえよう。
第三に理性的に同胞を愛すること。同胞の利益を軽んずる者に愛国はできない。ということは汚職、職権乱用、毒粉ミルク・ニセ薬品・下水油製造に手を染める者にも愛国は無理である。
第四に理性的・文明的な愛国主義にすること。今、中国は大国としての台頭を続け、民族を復興させつつある重要な段階にある。どのような愛国主義を採用するかは将来、中国がどのような大国になるかを決める決定的な要素となろう。
21世紀の今、中国の愛国主義は以下のようにあるべきだ。国内的には立憲政治と自由主義による市民社会を持ち、現代的市民として合格した者が愛国者となること。対外的には寛容と平和を掲げ、善良な理念を世界に伝えることだ。
中国に非理性的な愛国が広まった根本的な理由は、市民社会の確立が遅れているためである。世界史的には国民国家の成立と市民社会の形成は並行して進むもの。しかし中国では大きなずれが生じてしまった。理性的な愛国の立脚点は市民社会にあり、中国はその確立の必要があるだろう。
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