独島・尖閣が復活させた極右の安倍氏…日本次期首相を予約
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2012年09月27日08時45分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
極右性向の安倍晋三元首相(58)が26日、日本自民党の新総裁に選出された。安倍氏はこの日、石破茂前政調会長(55)との決選投票の末、逆転で勝利した。1回目の投票では141票(国会議員54票、党員・サポーター87票)と、199票(国会議員34票、党員・サポーター165票)を獲得した石破氏より少なかったが、国会議員だけで行う決選投票で結果が覆ったのだ。
安倍氏の登場は北東アジア情勢の大激変を予告する。早ければ今年11月、遅くとも来年夏には行われる総選挙で、自民党が執権することがほぼ確実視されているからだ。安倍氏の政策は北東アジアに紛争と激突を招く公算が大きい。
安倍氏が最終的に目指しているのは憲法改正だ。戦争放棄と交戦権禁止を規定した憲法第9条を改め、軍事強国の道を開くということだ。すでに「憲法改正の要件を国会議員3分の2以上の賛成から2分の1に変える」と話している。集団的自衛権も安倍氏の最優先政策の一つだ。
安倍氏は「首相在任中に参拝できなかったことは痛恨の極み」と述べた。安倍氏は06年9月に首相に就任した後、韓国・中国との関係を考慮し、在任の1年間、靖国参拝をしなかった。これは当時、「首相としての現実外交」と受け止められた。しかし安倍氏の今回の発言は、首相になれば必ず靖国を参拝するという強い意志と解釈される。
慰安婦問題も安倍氏の登場でさらにこじれる見込みだ。安倍氏は慰安婦動員に日本軍が関与した事実を認めた「河野談話」を破棄する意向を明確にした。「河野談話の核心は強制連行だが、それを証明する資料はないため、新しい談話を閣議で通過させなければならない」ということだ。安倍氏は過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」も否認した。安倍氏が日本の歴代政権が尊重してきた「河野談話」「村山談話」の白紙化に動けば、韓日外交は事実上オールストップ状態となることも考えられる。
また安倍氏は「日米同盟を再構築し、オーストラリア・インドとの連帯を強化する」と公約した。韓国と中国には言及さえしなかった。安倍氏のある側近は「アジアのリーダーは中国ではなく日本でなければならないというのが‘安倍外交’の出発点」と伝えた。
しかし韓国・中国と繰り返し摩擦を起こす場合、米国としても日本が負担になるしかない。こうした観点で「実際に首相になれば慎重な政策に向かう」という期待を込めた分析もある。実際、安倍氏は小泉政権時代の第2人者として活躍し、「首相の代わりに私が悪役に回っている」と述べたこともある。
しかしこの数年間、日本社会が急激に右傾化していることに注目する必要がある。序盤は劣勢を免れなかった安倍氏が急速に支持を集めるようになったのも、李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問と天皇謝罪要求発言、中国との尖閣諸島(中国名・釣魚島)紛争に対する日本国内「保守世論」が激しかったからだ。
さらに“新世代右翼アイコン”に浮上した橋下徹大阪市長(43)も安倍氏の友軍として加勢した。安倍氏は「橋下市長の力は魅力的」とし、総選挙後に提携する可能性を強く示唆した。橋下氏については、「ヒットラーを連想させる。ファシズムではなく“ハシズム”」(渡辺恒雄読売新聞グループ会長兼主筆)という指摘もある。
この2人の手を握らせた“仲介者”は教科書歪曲の元祖「新しい歴史教科書をつくる会」だった。朝日新聞は「今年2月に大阪で開かれた教育関連集会に安倍氏を呼び、橋下氏ら“大阪維新の会”と結びつけたのが、つくる会の後身である日本教育再生機構」と伝えた。
07年9月に首相職を投げ出した原因になった「潰瘍性大膓炎」も2年前に開発された新薬のおかげで全快し、今はワインをぐいぐい飲むほど回復したという。
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