2012年10月30日火曜日

■「販売台数は悲惨の一言」、中国市場プランの調整を迫られる日系車―中国メディア


「販売台数は悲惨の一言」、中国市場プランの調整を迫られる日系車―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65956&type=
2012年10月30日 17時55分      

2012年10月29日、消息筋によると、日産自動車はこのほど、中国への自動車輸出を一時的に停止にすることを決定した。同じく日系自動車メーカーのトヨタが高級車「レクサス」の中国市場向け輸出を停止したと伝えられており、日産は中国への自動車輸出を停止した2社目の日系メーカーとなる。今回の動きは、販売台数が大幅に落ち込み、ディーラーの抱える在庫が増え続けており、調整を行って中国への自動車輸出を停止しなければ、日系車側はより大きな圧力に直面し、より大きな損失を出すことになるからだと分析されている。北京商報が伝えた。

だが日産中国法人の関連部門の責任者はこの情報を否定し、「少なくともわれわれは輸出停止に関するいかなる通知も受け取っていない」と述べた。とはいえ、自動車アナリストの賈新光(ジア・シングアン)氏によると、最近、日系自動車メーカーには深刻な影響が出ており、輸入車の販売台数の落ち込みが一層目立ち、中国への自動車輸出を停止すれば、ディーラーの在庫圧力を緩和することが可能だという。そのためには日系輸入車を取り扱う企業が中国市場プランを調整することが必要になる。

今年9月以来、日系自動車メーカーのほとんどが中国市場での業績を大幅に低下させている。日本の財務省が発表したデータによると、9月の対中自動車輸出額は前年同月比44.5%減少し、部品の輸出額も17.5%減少した。

日産は中国への自動車輸出を停止した2社目の日系メーカーだ。さきに伝えられたところによると、トヨタはレクサスの対中輸出をしばらく停止するという。中国のレクサス取り扱い部門の楊琳(ヤン・リン)スポークスマンはこのうわさを否定しつつ、市場の情況を踏まえて一部車種の輸出台数を着実に調整する方針であることを明らかにした。

日産「インフィニティ」の4S店(販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗)の責任者によると、「自動車の輸入停止はディーラーにとっては朗報」だという。9月以来、販売が止まったような状態になっており、これまで1カ月あたり120台から130台売れていたのが30台にも届かなくなっている。「店には大量の在庫があふれており、輸入を停止すれば、なんとか在庫を消化できる」という。

レクサスの販売台数もインフィニティと同じく大幅に落ち込んでいる。レクサスの4S店の責任者は、「現在のひと月あたりの販売台数はインフィニティと大差なく、20台ほどだ」と話す。日系3大高級車のうち、状況が最も深刻なのはホンダの「アキュラ」だ。アキュラの4S店の責任者によると、もともと販売台数はそれほど多くなかったが、9月から10月にかけては数台しか売れなかった。「メーカーが対策をうち出すかうち出さないかにかかわらず、多くの販売店が輸入を一時停止にしている」という。

レクサスのトヨタ、インフィニティの日産、アキュラのホンダのほか、マツダ、スバル、三菱自動車の各日系車メーカーも中国で輸入業務を手がけている。これらの企業のディーラーは、「現在の販売台数は『悲惨』の一言に尽きる」と口をそろえる。

全国乗用車市場情報連席会の崔東樹(ツイ・ドンシュウ)副秘書長(副事務局長)は今後の見通しについて、「日系車の動きはしばらく相対的に不調が続く。日系車メーカーの中国での販売台数が全面的に落ち込んでおり、日産だけでなく、ほかのメーカーも中国市場プランを調整しつつあり、対中輸出で何らかの措置を取る可能性が常にある」と語った。



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