2012年10月31日水曜日

■【コラム】 今、中国でトラブルに遭わない為に注意すべき10のポイント


【コラム】 今、中国でトラブルに遭わない為に注意すべき10のポイント
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1031&f=column_1031_016.shtml
2012/10/31(水) 09:42

 煎じ詰めると、現地に同化する、日本人だと判りにくくすると言う事になってしまいますので、個人の信念とは反する方々も多いかも知れません。(日本人のアイデンティティを曖昧にしてまで危険を避けたく無い、それは潔しとしない等々・・実は私もそう言う所が有ります。プライドを持って仕事をしている訳ですし、海外でも日本人だと胸を張りたい訳ですしね)。

 本来、外国人保護の観点からは理由の如何に関わらず、危険を容認している(あるいは制御できていない)中国自体に問題が有るのですが(愛国無罪と言う様な風潮も然り、厳罰で臨めばもう少し牽制機能が効くはずです)、文句言っても相手は変わりません。よって、もっと大切なミッションを果たすためや、ご自身やご家族のために無用なトラブルを避けると言う事で、緊急避難と言う考え方も有るかと思います。

 勿論、どこまで踏み込むかは各自のご判断。材料と思ってお読み頂ければと思います。また、そんなに気を使いながら中国に行きたく無い、行く必要が無いと言う方は近づかれない方が賢明。不用不急の訪中は避けて頂いた方が良いと言うのは以前からお伝えしている通りです。

 大きなポイントは以下の通り

(1)やたらと大きな声で日本語を使わない

 ・電車などの現地の人に囲まれている状態では、日本語自体を使わない方が無難(使ったから直ちに何かがあるという事ではありません。極力リスクを排除するという事です)。

(2)単独で行動しない

 ・日本人だけだとしても複数の方が安全です(数を頼りに日本語で大騒ぎと言うのも勿論駄目ですね)。

(3)上の項目に加え、出来れば中国の友人、知人、通訳などと一緒に行動する

(4)軽装を心掛ける

 ・特に日本人はスーツにネクタイ姿、夏でもジャケットを持ち歩きがち。キチンとした服装をしている事が、逆に日本人が現地の風景から浮く原因の一つになっています。因みに私の中国の会社はノージャケット、ノーネクタイでOKとさせて頂いています。企業としてこういう配慮も大切。実施されていないところは是非検討して下さい。また、中国ではジーンズの位置付けが日本よりずっとオールマイティです。結構立派なレストランでも問題有りませんし、会社も平気。ここら辺も覚えておかれると良いでしょう。

(5)高級な時計、過剰なアクセサリーを付けない

 ・中国の役人などの不正所得への不満にも通じますが、富や豊かさが反感や嫉妬の対象になりやすいと言う事ですね。

(6)トラブルになりそうな所に近づかない

(7)深酒をしない

 ・上の項目にも通じますが酒が絡むとトラブルになりがちです。

(8)パスポートは必ず携帯

 ・中国の法律で義務付けられています。罰金も馬鹿らしいですが、それ以上にホテルに取りに帰ったり、一定時間拘束されたりするリスクの方が嫌です。

(9)大金を持ち歩かない

 ・大金の概念が日本とは違います。私はお客様との会食などで使う予定がある時以外、日常では1000元(1万2,500円程度)以上持ち歩いた事がありません。

(10)無闇に写真を取らない

 ・銀行や公的建物の写真を撮ってトラブルになった実例も有りますし、ガードマンが注意に飛んでくることも有ります。そこで言葉が出来なければ結構なトラブルの種になってしまいます。或いは以前お伝えした通り、軍事施設が街とシームレスに有る場合もありますので、注意するに越したことはありません。

 次に書くことは、私の中国の複数の友人がアドバイスしてくれたことですが、私も使ったことがありません。冒頭にお伝えした、そこまでしてという感もありますし、相手によっては逆効果になる可能性ありますので、あくまで緊急避難時の知識としてお伝えします。よって、上の10の項目外、お嫌な方は読み飛ばして下さい。

 私の友人によれば、身の危険が差し迫った場合で日本人か問われたら、私は韓国人です(ウォシーハンゴレン)と言って、とっととその場を離れてしまうのが良いとの事。当該の中国人にとっても本当に日本人だから暴力を振るいたいと言う訳ではなく、大義名分を捜している様なところがあり、理由を無くしてしまう方が賢いし、結果、その中国人が捕まったりすることも無くなる。両者に得だというのが彼らの意見(一部の意見かも知れません)。

 実際に、中国のタクシーに乗って一番多く聞かれるのは、日本人か(リーペンレン)韓国人か(ハンゴレン)と言う質問。要するに彼らから見て、中国語の発音に問題が有っても、服装がキチンとしていても、この両者であれば正確には見分けが付かないと言う事です。

 もっとも、こんな事を気にしながら旅行をしても楽しくないでしょうから、レジャー目的の旅行なら、やはり当面、中国は避けられた方が良いと思います。ビジネスの場合は危険を避けてばかりもいられませんし、そんな事をしている内にライバルに市場を取られてしまうと言う可能性も有りますので、程度問題。

 幸い、現地でも大分落ち着きを取り戻して来ていますので、十分注意をしながら、準備をした上で、必要に応じて出張すると言う事でよろしいのではないでしょうか。尚、企業としてはこう言うレクチャーや中国についての理解を深めるための事前研修なども必須だと思います(先日もある企業から出張者、赴任者向け研修としてお受けしましたが、事業リスクを避けるためにきちんとやられている企業も多数お有りになりますし、社員の安全のためにも重要だと思います)。



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