2012年9月5日水曜日

■空港が伝統文化広報の前哨基地…韓日中“第一印象”争奪戦


空港が伝統文化広報の前哨基地…韓日中“第一印象”争奪戦
http://japanese.joins.com/article/838/158838.html?servcode=800&sectcode=810
2012年09月04日16時39分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  仁川(インチョン)空港旅客ターミナルの展望台に韓国の伝統家屋をテーマにした商店街が誕生する。 空港を行き来する外国人に韓国伝統文化を知らせようという趣旨だ。 早ければ今年末ごろターミナル4階にオープンする。 伝統建築物の亭をテーマにした憩い場はもちろん、伝統茶を味わえる店や記念品ショップなどが入る。

  仁川空港公社は最近、こうした内容の「旅客ターミナル展望台リニューアル計画」を公開した。 中国・日本などが自国の第一印象が決まる空港で伝統文化を知らせる努力をしている点をモデルにしたのだ。

  例えば08年の北京オリンピック(五輪)を控え、中国北京首都国際空港には中国の伝統庭園をモデルにした室内庭園が設置された。 日本の羽田空港国際線ターミナルにも江戸時代の街を再現したショッピング通りが造成されている。

  ◇韓日中のプライド競争=首都空港を訪問した外国人が真っ先に目にする風景が空港ロビーにある中国式の庭園だ。 中国は07年、この空港をリニューアルし、空港第3ターミナルの2階ロビーの3カ所に亭や噴水を設置した。 ロビー西側の入口にある「御園諧趣」は、北京北海公園の名所である静心斎をモデルに橋と亭、小さな池を飾っている。 約200平方メートルの室内庭園が空港の高い天井と交わり、威容を誇る。 ロビー東側の入口には蘇州の代表的な伝統庭園、網獅園の亭・楼閣などをデザインした庭園がある。

  東京の羽田空港も2010年10月に国際線ターミナルをオープンし、4階に江戸時代の市場の風景を取り入れた商店街「江戸小路」を造成した。 日本伝統木造家屋が並び、足を踏み入れた瞬間、日本史劇の中に入ったように感じさせる。 面積は2300平方メートルで、東京都内の有名飲食チェーン店や日本伝統工芸品販売店などがある。 出張のためよく羽田空港を利用するという会社員のキム・ボヨンさん(35)は「日本の情趣を感じながら旅行を締めくくることができ、記憶に残る」と話した。

  ◇韓国文化発信地として期待=文化体育観光部によると、昨年1年間に韓国を訪問した外国人は979万人。 今年は1000万人超が期待されている。 その大半は仁川空港を利用するが、実際、空港には外国人に韓国の情緒と文化を知らせる空間が足りないと指摘されてきた。

  仁川空港はこうした問題意識に基づき、旅客ターミナル4階全体を空港のランドマークにするという計画を立てた。 鳥瞰図によると4階入口の両側に大きな亭と瓦の家が設置される。 旅客ターミナルに入った瞬間、この伝統家屋が目に入るように構成された。 残りの空間は伝統公演のための舞台や憩い場を設置する。

  これとともに、その間行ってきた伝統文化公演および体験行事も活性化する方針だ。 現在、搭乗棟3階の両側にある韓国伝統文化センターでは、外国人のための文化公演および螺鈿ブローチ制作などの体験プログラムが行われている。 昨年、約49万人がこのセンターを利用した。 入国通路に展示された遺物の種類と数も大幅に増やす計画だ。

  崔光植(チェ・グァンシク)文化体育観光部長官は「今回のリニューアルで、韓国文化を知らせる広報基地としての仁川空港の役割が大幅に強化されるだろう」と述べた。



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