■中国人観光客減、長期化も…「９００万人」困難

中国人観光客減、長期化も…「９００万人」困難
http://news.infoseek.co.jp/article/20121020_yol_oyt1t00302
読売新聞（2012年10月20日14時39分）

　９月に日本を訪れた中国人観光客が２年前と比べて１０％減少し、尖閣諸島を巡る日中関係の悪化が、観光面に悪影響を及ぼしていることが改めて確認された。

　問題が長期化すれば、観光庁が今年の目標としている「来日外国人９００万人」の達成は難しい状況だ。

　「団体で訪れていた中国人客がパタッと姿を消した」

　東京・浅草の仲見世に菓子店を構える浅草観光連盟の冨士滋美会長は困惑を隠せない。浅草寺などは中国人に人気の観光スポットで、連日、観光バスで団体客が詰めかけていたが、尖閣問題以降、状況は一変した。

　中国人の団体旅行などを手がける東京の旅行会社の担当者は「１０月以降、団体予約が全くない。自分たちではどうにもならない」と諦めの表情を見せる。

　浅草同様に中国人の人気が高い北海道では、９～１１月の宿泊キャンセルが５０４３人、ツアー客の取り消しが全体の約７割にあたる４７６１人に上る。北海道観光局は「影響が長引けば、道内の観光業も打撃を受ける」と危機感を強める。