「反日」緊張高まる=尖閣国有化、週末に各地でデモ―邦人に広がる不安・中国
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_512525
2012年 9月 14日 23:22 JST
【北京時事】日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に反発を強める中国各地で、国有化決定後初の週末となる15、16両日に大規模な反日デモが予定されている。13日には、約5万6000人の日本人が滞在する上海市内で少なくとも4人の日本人が中国人から暴行を受け負傷。14日夜には成都(四川省)や長沙(湖南省)で数百人規模の反日デモが発生しており、国内の在留邦人の間に緊張が高まっている。
中国のミニブログ「微博」(中国版ツイッター)に書き込まれた情報や各地の日本総領事館によると、15日に上海、北京、蘇州(江蘇省)、南京(同)、重慶など19都市以上で、16日には広州(広東省)、深セン(同)、瀋陽(遼寧省)など18都市以上で反日デモの予告が出ている。1万人規模に膨れ上がる都市もあるとみられ、北京では「日本大使館に卵を投げよう」と呼び掛けられている。
満州事変(1931年)の発端となった柳条湖事件から81年を迎える18日にも各地で反日デモが予想される。反日デモ拡大で社会が不安定化することを恐れる中国共産党・政府は、もはや国民に高まる主権意識や愛国感情を制御できず、中国外務省報道官は「国民の強烈な義憤を理解できる」と容認。北京の外交筋は「デモ呼び掛けの書き込みも以前より削除されていない」と、デモの広がりに懸念を示す。
日中関係筋は、上海での邦人への暴行事件に関して「彼らは正義だと思ってやっている」と指摘。微博には「殴るのはよいことだ。痛快だ。小日本は最終的に滅亡してしまえ」「野田(佳彦首相)が罪を犯したからこうなるんだ」などと暴行を支持する書き込みがあふれている。
[時事通信社]
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