中国観光客「400人キャンセル」 旅行会社肩落とす
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201209150037.html
2012年9月15日
大阪市は、15日から開催の「上海観光祭」へのパレードカーの出展を取りやめた。香川県も同祭への参加を中止。いずれも中国側から見合わせの要請があったという。徳島県美馬市では、友好都市の中国雲南省大理市から、25日の予定だった使節団の訪問を延期する連絡があった。
愛知県のある県立高校は、12月に予定していた3年生の修学旅行の行き先を中国から沖縄県に変えた。教頭は「がっかりしている生徒もいるだろう。両国の政府には建設的な対応をお願いしたい」としている。
中国の河北師範大学付属中学と国際交流をしている鳥取東高校(鳥取市)は19~24日に予定していた訪中行事を延期。生徒7人と教員4人を派遣する予定だったが、同中学側から、安全上の懸念があるとして延期を求められたという。
「すでに400人分のキャンセルが入った」。中国からのツアー客を受け入れる東京の旅行会社「キャプテンツアーズ」では9月下旬から来月にかけてのキャンセルが相次ぐ。尖閣問題の影響とみられる。
中国の建国を祝う10月1日の「国慶節」に合わせ、中国は行楽シーズンを迎える。同社は「昨年、震災で落ち込んだ分を取り戻す絶好のチャンスなのに……」。
中国の旅行会社「中国康輝旅行社」は中国内220の子会社で日本ツアーの販売を取りやめた。客から「今、日本に行ったら危ないのでは」という問い合わせもあったという。担当者は「決まったばかりなので、キャンセルの人数など詳しいことはわかっていない」と話している。
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