2012年4月29日日曜日

■ワンランク上の【大人のバーベキュー】を楽しむ方法


■ワンランク上の【大人のバーベキュー】を楽しむ方法
http://news.infoseek.co.jp/article/spa_20120428_00201035
日刊SPA!(2012年4月28日09時15分)

  5~7月、バーベキューにはもってこいの季節である。バーベキューといえば夏というイメージが強いのだが、炎天下の中、灼熱の炭火に晒されては熱中症と隣り合わせの死亡遊戯にもなりかねない。やや涼しいと感じるくらいの季節の方が、バーベキューにはもってこいなのである。

  5月の連休にバーベキューを考えている方も多いと思う。だが、バーベキューに対して「頭を使わずにただただ肉を焼けばいい」と思っているようではまだまだ。肉を焼いただけで、ぐったりと疲れだけが残る一日になってしまうのは想像に難くない。そこで今回は、一工夫でバーベキューを飛躍的にレベルアップする方法を紹介したい。筆者の経験上、バーベキューを仕切れる男はその場で株価急上昇。ぜひともワンランク上、大人のバーベキューで男を上げてほしい。


【入門編】

 楽しいはずのバーベキューが楽しくないバーベキューになってしまう一番の原因は準備不足にある。そこでまずは忘れがちな基本をおさらいしておきたい。

●イスよりもテーブル

 バーベキューでは各自が皿と箸、そして飲み物を持つ。この時点で普通の人は両手がふさがる。では、どうやってビールを飲みながら肉を食えばいいというのか?となるワケである。シートなどを張ったとしても地べたに座ることには変わりはない。ホコリも舞えば、酔って皿や缶を蹴飛ばす危険もある。そのため、テーブルは必須。テーブルがあれば、両手を塞がらせずに飲んで食える。そして、テーブルを囲んで人の輪ができて会話も弾むのである。

●火をおこしてから人を呼ぶ

 バーベキュー初心者のほとんどは、炭火を起こすことをナメている。着火剤を入れれば数分で火がつくと思っている人が大半だが、実は炭が湿気っていたりすると着火するまでに数十分、炉の作成から合計すると1時間以上かかることなどはザラ。そのため、火がつくまでに女のコたちがうんざりしてドッチラケ……なんてことも。集合時間は準備が終わった時間を想定するのが賢いバーベキューの鉄則。準備班、買い出し班、料理の仕込み班と分けておくとスムーズに進むはずだ。

 それではここからは、ワンランク上の大人のバーベキューを楽しむ方法を提案していきたい。

【レベル1】

安い肉を大量に用意するよりも、高くてイイ肉をちょっとずつ用意

 バーベキューのイメージは、肉をたくさん焼いて……と考える人が多いはずだ。だが、よ〜く考えてほしい。あなたはバーベキューで腹一杯肉を食べたことがありますか?と。

 大半の人は、ある程度お酒を飲んで、肉をちょいちょいつまんでお腹いっぱいとなるだろう。さらに言えば、バーベキューでものすごく美味い肉を食った経験がある人も意外と少ない。そして終わった後に、無残に残った肉をなんとなく心を痛めながら棄ててしまった経験がある人も多いはずだ。

 こうしたことから「バーベキュー=たくさん肉を食べる」という図式は、実はあまり当てはまらないことがわかるはずだ。ならばこそ重要になるのは、量ではなく、質なのである。経験上、美味くてイイ肉は味わって食べるから、実はそんなに量がなくても満足感が満腹感に勝るのである。

 子供がたくさんいるバーベキューだと話は変わるが、いい年こいた大人がやるバーベキューならそれなりに良質な肉を用意してみることをオススメする。

【レベル2】

野菜に気を遣えば、女子からの支持率が上がる!

 バーベキューにおける野菜の位置づけの低さと言ったら、映画で言うところの脇役以下。丸焦げになって網の端に置かれた無惨なタマネギやニンジンを見ていると、なんとも胸が痛む。バーベキューにおける女子からの不満の一つに「肉ばっか」という声がある(注:筆者調べ)。にもかかわらず、いざ野菜を焼いたらこのザマである。

 こうした悲惨な出来事はなぜ起きてしまうのか? それは、人はバーベキューで燃える炭火を前にすると、焼かなければならないという強迫観念にも似た心境に陥ってしまうからだ。野菜は焼かなくてもいいのである。

 では、野菜はどうすればいいのか? 生で食べればいいのである。焼き肉屋で焼き野菜を注文する人よりも、サンチュやサニーレタス、サラダを注文する人の方が絶対的に多いことを思い出してほしい。肉を食べる時に、人は生野菜を欲するのである。

 筆者のオススメは、まず大きめのバケツを用意して、水と氷をブチ込んでおく。その中にキュウリやトマト、4等分に切ったキャベツを突っ込んでおく。これであとは各自が食べたいものを手にとって食べればいい。つけダレはマヨネーズとゴマ塩油が抜群。ゴマ塩油は器に塩を盛り、そこにゴマ油とゴマをぶっかけたモノ。これがまたさっぱりしていて脂っこいモノを食べた後には最適なのである。

 夏場のバーベキューで味わう冷えたキュウリやトマトはなんとも格別。漬け物もジップロックに入れて冷やしておけば、これまた胃が落ち着く一品になる。野菜好きな女子からも高評価が得られるはずだ。ちなみに筆者は焼き物の野菜は基本的にナシ。どうしても焼く場合はオリーブオイルを塗ってから焼けば、焦げ付きもパサつきも少ないし、なおかつ美味! <文/テポドン>





■【大人のバーベキュー】肉を焼くという常識を棄てろ
http://nikkan-spa.jp/201217
2012.04.28

【レベル3】

マイ・グラスを持参すれば、ビールの美味さが倍増する!

 バーベキューならずとも、昼間から青空の下で飲むビールほど美味いものはない。だが、そのビールをさらに美味くする方法がある。それはとても簡単なことで、グラスに注いで飲むだけである。

 グラスで飲むとなぜ美味いのか? それは注ぐことで適度に炭酸が抜け、喉ごしが軽くなるからである。適度に炭酸が抜けるおかげで胃に溜まるガスも減り、食べ物も美味しくたくさん食べることができるのである。おまけに雰囲気である。思い思いのグラスで味わうビールや酒は、なんとも風流。一段と美味しく感じられるはずである。

 また、マイ・グラスで飲むから誰の酒かわからなくなることもないし、コップ片手に注ぎ合えば交流も深まるというもの。バーベキュー合コンでは、もってこいのやり方である。

 ちなみに筆者のバーベキューは、マイ・グラスとマイ・皿は持参を呼びかけている。これによりゴミも減って一石二鳥なのである。

【レベル4】
焼き物の品数を増やして、バリエーションを豊かに

 バーベキューはどうしてもイメージが先行しがちである。過去に参加したバーベキューを思い返してほしい。網の上には牛肉、ソーセージ、豚肉、たまに鶏肉と焦げた野菜というのがバーベキューの定番イメージである。これがバーベキューの食後感を悪くする原因となっていることを、我々は理解する必要がある。そこで提案したいのが、食材や料理のバリエーションを増やすということだ。

 バーベキューは肉を焼かなければならない、という考えをまずは棄ててみることから始めてほしい。バーベキューは炭火で焼いて、食材を美味しく食べる行為なのである。そのため、美味くなるのは肉だけではない。特に美味くなるのは魚。それも干物の美味さはかなり“ヤバイ”ものがある。近所のスーパーで買った、たいして美味そうにもない輸入物のアジの干物が、関アジにも勝らんとする美味に……と言うと言い過ぎだが、ビックリするくらい美味くなるのである。

 では、ここでは筆者オススメの食材や料理を紹介しよう。

●魚の干物……紹介したアジだけでなく、サバなど脂の乗った魚が特に美味い。干物ではないが、塩サケもかなり美味! マグロのカマは昇天必至の美味さだ。

年を取ると魚の美味さが身にしみる。干物は炙る感じで、脂の乗った魚は余分な脂を落としながらジュワッと焼きあげると美味し!
●ハンバーグ……炭火で焼いたハンバーグの美味さといったら、もう、他ではハンバーグが食べられなくくらい。ポン酢で食べると美味し!

●ナン・食パン……これがまた妙に美味いのである。ガーリックバターなんかがあれば、軽く悶絶できるレベル。カリッと焼いて、焼いた肉の肉汁をしみこませて口に入れたら至福のひとときの到来。

●パイナップル……外の皮を削り取ったら丸ごと串刺しして焼いていく。外側の焼けた部分をナイフで削ぐようにして食べていく。熱々に焼けたパイナップルは、甘さと酸味で口中をサッパリさせてくれるだけでなく、消化酵素を含んでいるので胃もスッキリ!

●ホイル焼き……キノコとベーコン、アスパラとベーコン、タケノコと鶏肉、ニンニクバター、もやしバターなんかがオススメ。 <文/テポドン>





■バーベキューはエンターテインメントだ!
http://nikkan-spa.jp/201223
2012.04.28

【レベル5】

バーベキューはエンターテインメント 思い切って丸焼きに挑戦!

こんがりと焼くには強火の遠火が基本。豚の皮がパリッと焼けたら、ナイフで削ぎながら食べていく。見た目はエグいが味は最強。一頭5kgくらいで15人は楽しめます。
 バーベキューはエンターテインメントである。ただ肉を焼いて酒を飲むだけでは、エンターテインメントとは言えない。ワンランク、ツーランク上のバーベキューを目指すなら、丸焼きが面白い。

 牛肉も塊で焼き、焼けたところからナイフで削いでワイルドに食べていく。ブラジルのシェハスコスタイルの食べ方だ。同じ肉でも食べ方が変わるだけで、新鮮な味わいが楽しめるはずだ。また、塊が焼けていく様は、なんとも心躍るものがあり、男らしいワイルドな雰囲気が味わえる。

 筆者は年に1、2度、子豚の丸焼きをバーベキューでやっている。5kg前後の子豚を遠火の強火で2時間ほどかけてゆっくり焼いていく。難しいことはない。ただ焼くだけなのである。途中、摺りおろしたニンニクを溶いた醤油をハケで塗っていくのだが、したたり落ちる脂に混じってジュッと焦げた香りだけで酒が飲めるはずだ。

【レベル6】
タレにこだわれば一段と美味くなる!

 バーベキューのタレは市販の焼き肉のタレで十分……なんて思っている人は、すぐにでも考えを改めてほしい。タレこそが焼き肉では命。その命にこそこだわりを持つのは当たり前のことである。せっかく用意した美味しい食材も、市販のタレで食べてしまうと途端にどこにでもある味になってしまうのだ。だが、なにも手の込んだモノは必要ない。肉などと相性がバツグンで、用意しておけば一目置かれるセンスがイイ一品を紹介しておこう。

●ゆず胡椒……シンプルだが肉の旨味を引き出す万能調味料。用意しておけばセンスがいいと思われること間違いなし。

●わさび……醤油とわさびでシンプルに食べると、肉の旨味がよくわかる。脂っこいものはとても後口がサッパリするので、重宝すること間違いなし。

●おろしポン酢……どうしても脂っこいものが多くなりがちなバーベキュー。サッパリ食べたいなら大根おろしとポン酢のコンビは最強。

●レモン醤油……醤油にギュッとレモンを搾っただけ。でも、このシンプルな味がどんな食材とも合うから不思議だ。

●モーリョ……ブラジルのシェハスコで用いられるソース。ピーマン、パプリカ、トマトやタマネギ、コリアンダーをみじん切りして、ビネガーと塩胡椒で味を調えたもの。ビネガーの酸味が脂っこいモノと抜群の相性だ。

ほかにも七味唐辛子やお酢などの調味料を準備しておけば、バリエーション豊かな味を演出してくれる。タレよりも調味料にこだわってみてほしい。

これからの季節はバーベキューが本当に楽しくなる。近年、ゴミや騒音などバーベキュー客のマナーが問題となっている。マナーを守ってバーベキューを楽しんでほしい。 <文/テポドン(本誌)>





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