2012年4月4日水曜日

■宿泊客の9割が外国人…ソウルのビルがホテルに変身中



宿泊客の9割が外国人…ソウルのビルがホテルに変身中
http://japanese.joins.com/article/768/149768.html?servcode=400&sectcode=400
2012年04月03日11時39分 [ⓒ 中央日報]

 2008年から建物の18~20階をイーストゲートタワーホテルとして運営したのに続き、22階建てのビル全体をホテルに転換することを検討している。   先月22日午後1時。ソウル・明洞(ミョンドン)のイビスアンバサダーホテル。ミニバスが着くとスーツケースを持った日本人観光客30人余りが入ってきた。同ホテルのマネジャーを務めるシン・チュンギョン氏は、「私たちのホテルは当初はビジネス客を中心に営業していたが、最近では中国人観光客が集まり全宿泊客の90%が外国人だ。4月までは予約が埋まっており、キャンセル待ちの客も多い」と話した。

  ソウルの観光ホテルは飽和状態だ。この5年間に外国人観光客の急増で需要は30%増えたが、新しく供給された客室は8%の増加にとどまったためだ。

 1月末にハナツアーITCのイ・サンフン次長は中国人観光客のホテルを確保するのに奮闘した。中国最大名節の春節(旧正月)があった1週間にイ次長がホテルを決めた中国人観光客は1000人余り。旅行商品の価格に見合ったホテルの部屋を探したがすでにソウルと京畿道(キョンギド)のホテルは満室だった。結局忠清道(チュンチョンド)地域のホテルまで交渉しかろうじて部屋を確保した。

 観光ホテルがこうした「特需」を享受しながら最近ビル所有者と関連企業は先を争ってホテル建設に乗り出した。本紙がソウル市と25区庁を通じソウル市内のホテル建設現況を確認した結果、現在ホテルが建設されていたり、建設が予定されているところは86カ所、2万1000室に達した。すでに建設が確定したところだけで40カ所6312室に上り、建設承認が推進中の所も46カ所1万5000室になる。

 ソウル・西大門区(ソデムング)にある青春劇場は、2月初めに恩平区延新内(ウンピョング・ヨンシンネ)に移転した。和陽(ファヤン)劇場としてオープンしてから40年ぶりの移転だ。本来あった位置には300室を持つ観光ホテルが入るためだ。

 都心にある業務用ビルをホテルに用途変更する所も相次いでいる。ソウル・南大門路(ナムデムンロ)のサムスン本館向かいにある東星(トンソン)ビルもビル所有主のマスター建設がホテルへの用途変更を推進している。明洞(ミョンドン)ミリオレと東大門(トンデムン)ケレスタ(旧居平フレヤ)はショッピングモール事業をやめホテル事業に切り替えるために工事をしている。

 このようにホテルブームが起き一般から投資を受けてホテルを建設するケースも出てきている。最近ソウル・中区会賢洞(フェヒョンドン)でホテル明洞が一般投資家の募集に出たほか、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)ではハイエンドホテルが分譲中だ。昨年は4つのリートファンドがホテル事業を始めたのに続き、今年もホテルリートが1つ設立される。

 ソウル市と韓国観光公社は今年韓国を訪れる外国人観客を1100万人程度と予想している。このなるとビジネスホテル級以上の宿泊施設4万4300室がなければならない。これに対しソウル市内に客を受け入れられる宿泊施設は2万8900室にすぎない。

 ホテル供給も速度を上げているが、急速な観光客の増加に追いつかない点が問題だ。これを受け韓国政府は観光ホテル許認可期間を短縮する内容の「観光宿泊施設拡充支援特別法」を7月から施行する。ホテルコンサルティング業者のコンフォーテルのキム・ヒョンジュン副社長は、「韓国のホテル市場は特1級ホテル中心なため海外旅行客を受け入れられる宿泊料10万ウォン前後のビジネスホテルが不足している。ホテル建設と転換に政策的な支援が必要な状況」と話した。




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