2012年4月1日日曜日

■神奈川県と4大学、観光立県の道探るシンポ開催



神奈川県と4大学、観光立県の道探るシンポ開催
http://www.kankoukeizai-shinbun.co.jp/backnumber/12/backnumber/chiiki_kanko.html
地域観光 第2649号《2012年3月24日(土)発行》  

 神奈川県内にキャンパスを構える松陰大学、東海大学、文教大学、横浜商科大学の4校と神奈川県で組織する「かながわ観光大学推進協議会」と国土交通省関東運輸局は16日、「かながわ観光大学シンポジウム 観光立県かながわの戦略を考える」を横浜中華街に位置するローズホテル横浜で開いた。

 基調講演「かながわの魅力を考える」で黒岩祐治神奈川県知事=写真=は「神奈川をわざわざいってみたくなる“マグネット力”を持ったところにしたい」と話し、持論の「マグネット神奈川」を展開。また「黒川温泉は、このままでは地域がつぶれてしまうという危機感から、再生に成功した。横浜、鎌倉、箱根といった観光資源に恵まれている神奈川には、危機感が足りない」と警鐘を鳴らした。

 須田寛JR東海相談役は特別講演「わが国の今後の観光と観光かながわ」の中で、「長い間、観光は物見遊山の遊びと一般認識されていたが、観光は文化経済事業であり、片手間ではできない」と観光の意義を強調。その上で、京浜工業地帯の工場夜景見学クルーズが大成功している例を挙げて、産業観光、街道観光、都市観光などのテーマ別観光や、体験型観光、学習型観光などの行動型ニューツーリズムといった「新しい観光」の開発の必要性を訴えた。

 パネルディスカッション「観光立県かながわの戦略」には、須田会長、橋本亮二関東運輸局企画観光部長、鈴木真由美神奈川県観光課副課長、高井典子文教大学准教授が登壇。羽田耕治横浜商科大学教授がコーディネーターを務めた。このほか「かながわ移動観光大学」「観光分野に就業する若手・中堅人材交流」の今年度事業について各大学が実施報告を行った。




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