■東北観光博外国語版HP 誤訳だらけ 観光庁平謝り
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120414t75009.htm
2012年04月14日土曜日河北新報
東日本大震災の復興支援を目的に開催中の東北観光博の外国語版ホームページ(HP)に多数の翻訳ミスが見つかり、13日、修正作業のため閉鎖された。仙台市の旧伊達邸鍾景閣(しょうけいかく)はローマ字で「キュウイタツテイ*ケイカク」、秋田県のなまはげは中国語で「はげ頭病」を意味する表現になっていた。実行委員会事務局としてHPを開設した観光庁は「外国人観光客を呼び戻すためのHPが、逆に足を引っ張ってしまい申し訳ない」と平謝りしている。
HPは観光博の本格開幕前の1月30日に開設された。日本語版のほか、英語版、韓国語版、中国語版があり、東北各地の観光地やイベントなどを紹介している。
観光庁によると、ミスは自動翻訳システムの誤訳が原因で、今月6日に秋田県の指摘で発覚した。英語版ではあきた千秋公園桜まつり(秋田市)の「あきた」が「飽きた」と誤訳された。「はげ頭病」の表現は、ナマハゲ体験講座の翻訳であった。
今のところ翻訳ミスが何カ所あるかは不明で、秋田県は「県内関係だけで30カ所以上」、宮城県は「多すぎて探しきれない」と話しており、相当数に上るとみられる。
翻訳業務は、HP運営を担う業者が東京都内の専門業者に再委託した。日本語版を作成すると、自動翻訳される仕組みになっていて、東北特有の固有名詞が辞書機能に無かったのが原因だという。
外国語版のHPには「機械翻訳のため、100%正確でない」と断り書きを添えていたが、観光庁も業者も翻訳結果を確認していなかった。
観光庁観光地域振興課は「自動翻訳の誤りを見つけるボランティアを募り、総力戦で翻訳ミスを修正し、4月下旬には外国語版を再開したい」と話している。
東北観光博は3月18日に本格的に開幕。東北全体を28の観光ゾーンに分け、来年3月末までの期間中、各地でさまざまなイベントを開く。
■東北観光博 HP誤訳続々
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001204120002
2012年04月12日
秋田は飽きた? 啄木忌は喪キツツキ? 東日本大震災の復興支援を目的に開かれている東北観光博覧会の公式ホームページ(HP)で、多数の翻訳ミスが見つかっている。自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
◇自動翻訳機使用、確認怠る
東北博は官民団体などでつくる実行委(委員長・前田武志国土交通相)の主催。会期は今年3月~来年3月。東北6県全体を「博覧会」の会場に見立て、3月18日に本格運用を始めたHP上で、主要観光地や催しを売り込んでいる。
HPでは大震災や原発事故で激しく落ち込んだ外国人旅行客を取り戻そうと、日本語の説明に対応する英語、韓国語、中国語による翻訳文を用意した。
ところが、アクセス件数が増えた今月に入り、翻訳に多くの誤訳があることが外部からの指摘で発覚。朝日新聞が英訳文につい調べたところ、「あきた千秋公園桜まつり」の「あきた」が「飽きた」の意味の熟語で書き込まれたほか、青森の「雲谷かがり」は「雲谷を縫う」の意味で訳されていた。中国語訳でも秋田の「ナマハゲ体験講座」が「はげ頭病の講座を体験する現場」と訳されるなどデタラメが目立った。
実行委事務局の観光庁によると、東北博の運営全般は民間の2業者に委託しているほか、HPの管理運営業務は別業者に孫請けされている。
翻訳を担当したのは、在京のIT関連の企業。「復興支援に一役買いたい」として、本来なら数百万円はかかるという各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。
機械が読み取る自動翻訳では誤訳が起きやすく、HP上では「正確でないこともありますので、ご注意ください」の断りもある。同社によると、誤訳しやすい固有名詞を把握するため、実行委に一覧表の提示を求めたが、受け入れてもらえなかったという。
観光庁や業者によると、人の目による二重チェックも十分に行われなかった。誤訳が何カ所にのぼるのか不明で、朝日新聞が11日、東北6県の観光部局に電話取材したところ、秋田県が英語、韓国語、中国語で最も多い30カ所以上の誤訳を見つけたと回答。岩手、福島両県も複数のミスを見つけたという。
同庁によると、訂正作業は「まだ時間がかかる」という。担当者は「誤りに気づいたところはスタッフが直したが、あまりに多くて追いつかない。今後はしらみつぶしに直していく」と平謝りだ。
秋田市は「我々がそういう認識で書いていると思われかねない」(担当者)。盛岡市の担当者は「少しでも早く解決してほしい」と求めている。(伊藤あずさ、河井健)
■誤訳の主な例
【青森】
●正)安潟みなとまつり
誤)All the cheap liman and Festival(すべての安い潟と祭り)
●正)雲谷かがり
誤)We sew Moya(私たちは雲谷を縫う)
●正)ヤッテマレ軽トラ市
誤)yattemare light tiger city(ヤッテマレ軽い虎市)
●正)亀ケ岡さくらまつり
誤)Tortoise ka oka cherry tree Festival(亀か岡桜まつり)
【秋田】
●正)あきた千秋公園桜まつり
誤)Senshu park cherry tree Festival which we got tired of(飽きた千秋公園桜まつり)
●正)六郷のカマクラ行事
誤)Mosquito event to use as a pillow of six volost(六つの郷のまくらに使う蚊の行事)
●正)生保内関所跡
誤)Barrier trace in life insurance(生命保険における関所跡)
【岩手】
●正)盛岡舟っこ流し
誤)We wash down Morioka ship kid(我々は盛岡の舟の子どもを洗う)
●正)啄木忌
誤)Woodpecker mourning(喪キツツキ)
●正)せんまや夜市
誤)Maya night market not to hold(まや夜市を持たない)
【宮城】
●正)旧伊達邸鍾景閣
誤)kyuitatsutei keikaku(きゅういたつてい けいかく)
■東北観光博:観光庁がHP閉鎖 誤訳多発…翻訳機そのまま
http://mainichi.jp/select/news/20120414k0000m040113000c.html
毎日新聞 2012年04月14日 02時02分
観光庁は13日、東北6県で3月に始まった「東北観光博」のホームページ(HP)で紹介している観光名所などの英語、韓国語、中国語訳に誤りが多数見つかったため日本語以外のHPを閉鎖した。自動翻訳機を使い、その後のチェックをしなかったのが原因。同庁は「関係者にご迷惑を掛けた」としており、修正して4月下旬に再開する。
観光庁や各県によると、秋田市の「あきた千秋公園桜まつり」では「あきた」を英語で「飽きた」の意味の「tired」に誤訳。仙台市指定有形文化財「旧伊達邸」はローマ字表記で「きゅういたつてい」に。秋田県男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」に至っては中国語で「はげ頭病」の意味になっていた。(共同)
■「東北観光博」のウェブサイトで直訳による誤訳相次ぎ、外国語のサイトが閉鎖に
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00221393.html
(04/16 18:13)FNN
東北観光の復興を担うイベント「東北観光博」のウェブサイトで、直訳により、意味が伝わらない翻訳が相次ぎ、外国語のウェブサイトは閉鎖を余儀なくされた。
観光庁が音頭をとって、3月から始まった東北観光博は、東北全体をパビリオンに見立て、観光誘致を行おうという壮大なもの。
しかし、岩手・盛岡の観光スポットを紹介する東北観光博のウェブサイトで、「啄木望郷の丘」の日本語ページを英語のページにすると、「石川啄木」が「ウッドペッカー(キツツキ)」と、そのまま訳され、「キツツキが家を眺めている」と英訳された文章が表示される。
さらには、鉄道の「五能線」が、「5つの能力線」となり、秋田・角館町の「神明社」の紹介ページでは、「明」を「アキラ」と訳し、「神」は「ゴッド」、「社」は「コーポレーション(会社)」と訳されていた。
この誤訳されたページを、英会話スクールの講師に見てもらった。
英会話「セブンアクト」のラッセル・ハント講師は「(英語版)これだけ見ると、『ハァ?』って感じです。なんとなく意味がわかりますけど、すごく不自然な表現とか、間違っているところがある」と語った。
街で聞いてみても、「どこかの会社のホームページみたい。神社だとは思わない」、「これだったら伝わらないよね」などといった声が聞かれた。
あまりにも誤訳が多いため、観光博のウェブサイトは、日本語以外は閉鎖されてしまった。
佐竹敬久秋田県知事は「1つは、非常に急いだんですね、観光庁さんも。土地勘がない人がやると、そうなるんですよね。なかなか難しいですね。できるだけ早く、正確なものをアップしてもらいたい」と述べた。
いったい、なぜこんな訳になってしまったのか。
今回、観光庁が採用したのは、「機械翻訳」と呼ばれるもので、日本語で文章を打つと、自動的に、英語など他国語に変換してくれるというもの。
今では、インターネットなどで多くの人が使っている。
ウェブサイトなどでは、ある程度、意味がわかる形に変換してくれることが多いが、今回、名の知れた機械翻訳の1社が、ボランティアとして参加した。
しかし、翻訳ソフトを提供した会社は「通常、翻訳のソフトは、正しい文章を書くと、正しく翻訳できる。問題になるのが、今回のケースがそうだったんですけども、固有名詞です」と話した。
機械翻訳では、例えば、「花の心」という店があった場合、そのまま訳すと、「ハート・オブ・ザ・フラワー」というようになるが、店の名前とする場合、事前に固有名詞として登録すると、ローマ字読みで表示されるという。
今回の場合、「啄木」が固有名詞として登録されていなかったため、「キツツキ」と訳してしまったという。
翻訳ソフトを提供した会社は「『お願いできないか』と言われたのが、サイトのオープン2週間前。自動翻訳なので、固有名詞は『翻訳は非常に難しいかもしれません』と事前に伝えてますし、それでもいいという判断は、(観光博の)事務局の方であったんだろうと思います」と話した。
ウェブサイト上には、機械翻訳によるもので、100%正確ではないという注釈をつけていたが、あまりにも間違いが多いため、外国語のページは一時閉鎖された。
観光庁の担当者は「関係者の皆様にご迷惑をおかけすることになり、おわびを申し上げたい。固有名詞にかかる情報の収集などもお願いしながら、よりよいものを作っていきたいと考えている」と話した。
外国語のウェブサイトは閉鎖されたが、観光博は2013年の3月末まで、各地でさまざまなイベントが開かれ、今回の騒動をいい宣伝だったととらえる人もいるもよう。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120414t75009.htm
2012年04月14日土曜日河北新報
東日本大震災の復興支援を目的に開催中の東北観光博の外国語版ホームページ(HP)に多数の翻訳ミスが見つかり、13日、修正作業のため閉鎖された。仙台市の旧伊達邸鍾景閣(しょうけいかく)はローマ字で「キュウイタツテイ*ケイカク」、秋田県のなまはげは中国語で「はげ頭病」を意味する表現になっていた。実行委員会事務局としてHPを開設した観光庁は「外国人観光客を呼び戻すためのHPが、逆に足を引っ張ってしまい申し訳ない」と平謝りしている。
HPは観光博の本格開幕前の1月30日に開設された。日本語版のほか、英語版、韓国語版、中国語版があり、東北各地の観光地やイベントなどを紹介している。
観光庁によると、ミスは自動翻訳システムの誤訳が原因で、今月6日に秋田県の指摘で発覚した。英語版ではあきた千秋公園桜まつり(秋田市)の「あきた」が「飽きた」と誤訳された。「はげ頭病」の表現は、ナマハゲ体験講座の翻訳であった。
今のところ翻訳ミスが何カ所あるかは不明で、秋田県は「県内関係だけで30カ所以上」、宮城県は「多すぎて探しきれない」と話しており、相当数に上るとみられる。
翻訳業務は、HP運営を担う業者が東京都内の専門業者に再委託した。日本語版を作成すると、自動翻訳される仕組みになっていて、東北特有の固有名詞が辞書機能に無かったのが原因だという。
外国語版のHPには「機械翻訳のため、100%正確でない」と断り書きを添えていたが、観光庁も業者も翻訳結果を確認していなかった。
観光庁観光地域振興課は「自動翻訳の誤りを見つけるボランティアを募り、総力戦で翻訳ミスを修正し、4月下旬には外国語版を再開したい」と話している。
東北観光博は3月18日に本格的に開幕。東北全体を28の観光ゾーンに分け、来年3月末までの期間中、各地でさまざまなイベントを開く。
■東北観光博 HP誤訳続々
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001204120002
2012年04月12日
秋田は飽きた? 啄木忌は喪キツツキ? 東日本大震災の復興支援を目的に開かれている東北観光博覧会の公式ホームページ(HP)で、多数の翻訳ミスが見つかっている。自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
◇自動翻訳機使用、確認怠る
東北博は官民団体などでつくる実行委(委員長・前田武志国土交通相)の主催。会期は今年3月~来年3月。東北6県全体を「博覧会」の会場に見立て、3月18日に本格運用を始めたHP上で、主要観光地や催しを売り込んでいる。
HPでは大震災や原発事故で激しく落ち込んだ外国人旅行客を取り戻そうと、日本語の説明に対応する英語、韓国語、中国語による翻訳文を用意した。
ところが、アクセス件数が増えた今月に入り、翻訳に多くの誤訳があることが外部からの指摘で発覚。朝日新聞が英訳文につい調べたところ、「あきた千秋公園桜まつり」の「あきた」が「飽きた」の意味の熟語で書き込まれたほか、青森の「雲谷かがり」は「雲谷を縫う」の意味で訳されていた。中国語訳でも秋田の「ナマハゲ体験講座」が「はげ頭病の講座を体験する現場」と訳されるなどデタラメが目立った。
実行委事務局の観光庁によると、東北博の運営全般は民間の2業者に委託しているほか、HPの管理運営業務は別業者に孫請けされている。
翻訳を担当したのは、在京のIT関連の企業。「復興支援に一役買いたい」として、本来なら数百万円はかかるという各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。
機械が読み取る自動翻訳では誤訳が起きやすく、HP上では「正確でないこともありますので、ご注意ください」の断りもある。同社によると、誤訳しやすい固有名詞を把握するため、実行委に一覧表の提示を求めたが、受け入れてもらえなかったという。
観光庁や業者によると、人の目による二重チェックも十分に行われなかった。誤訳が何カ所にのぼるのか不明で、朝日新聞が11日、東北6県の観光部局に電話取材したところ、秋田県が英語、韓国語、中国語で最も多い30カ所以上の誤訳を見つけたと回答。岩手、福島両県も複数のミスを見つけたという。
同庁によると、訂正作業は「まだ時間がかかる」という。担当者は「誤りに気づいたところはスタッフが直したが、あまりに多くて追いつかない。今後はしらみつぶしに直していく」と平謝りだ。
秋田市は「我々がそういう認識で書いていると思われかねない」(担当者)。盛岡市の担当者は「少しでも早く解決してほしい」と求めている。(伊藤あずさ、河井健)
■誤訳の主な例
【青森】
●正)安潟みなとまつり
誤)All the cheap liman and Festival(すべての安い潟と祭り)
●正)雲谷かがり
誤)We sew Moya(私たちは雲谷を縫う)
●正)ヤッテマレ軽トラ市
誤)yattemare light tiger city(ヤッテマレ軽い虎市)
●正)亀ケ岡さくらまつり
誤)Tortoise ka oka cherry tree Festival(亀か岡桜まつり)
【秋田】
●正)あきた千秋公園桜まつり
誤)Senshu park cherry tree Festival which we got tired of(飽きた千秋公園桜まつり)
●正)六郷のカマクラ行事
誤)Mosquito event to use as a pillow of six volost(六つの郷のまくらに使う蚊の行事)
●正)生保内関所跡
誤)Barrier trace in life insurance(生命保険における関所跡)
【岩手】
●正)盛岡舟っこ流し
誤)We wash down Morioka ship kid(我々は盛岡の舟の子どもを洗う)
●正)啄木忌
誤)Woodpecker mourning(喪キツツキ)
●正)せんまや夜市
誤)Maya night market not to hold(まや夜市を持たない)
【宮城】
●正)旧伊達邸鍾景閣
誤)kyuitatsutei keikaku(きゅういたつてい けいかく)
■東北観光博:観光庁がHP閉鎖 誤訳多発…翻訳機そのまま
http://mainichi.jp/select/news/20120414k0000m040113000c.html
毎日新聞 2012年04月14日 02時02分
観光庁は13日、東北6県で3月に始まった「東北観光博」のホームページ(HP)で紹介している観光名所などの英語、韓国語、中国語訳に誤りが多数見つかったため日本語以外のHPを閉鎖した。自動翻訳機を使い、その後のチェックをしなかったのが原因。同庁は「関係者にご迷惑を掛けた」としており、修正して4月下旬に再開する。
観光庁や各県によると、秋田市の「あきた千秋公園桜まつり」では「あきた」を英語で「飽きた」の意味の「tired」に誤訳。仙台市指定有形文化財「旧伊達邸」はローマ字表記で「きゅういたつてい」に。秋田県男鹿市の伝統行事「ナマハゲ」に至っては中国語で「はげ頭病」の意味になっていた。(共同)
■「東北観光博」のウェブサイトで直訳による誤訳相次ぎ、外国語のサイトが閉鎖に
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00221393.html
(04/16 18:13)FNN
東北観光の復興を担うイベント「東北観光博」のウェブサイトで、直訳により、意味が伝わらない翻訳が相次ぎ、外国語のウェブサイトは閉鎖を余儀なくされた。
観光庁が音頭をとって、3月から始まった東北観光博は、東北全体をパビリオンに見立て、観光誘致を行おうという壮大なもの。
しかし、岩手・盛岡の観光スポットを紹介する東北観光博のウェブサイトで、「啄木望郷の丘」の日本語ページを英語のページにすると、「石川啄木」が「ウッドペッカー(キツツキ)」と、そのまま訳され、「キツツキが家を眺めている」と英訳された文章が表示される。
さらには、鉄道の「五能線」が、「5つの能力線」となり、秋田・角館町の「神明社」の紹介ページでは、「明」を「アキラ」と訳し、「神」は「ゴッド」、「社」は「コーポレーション(会社)」と訳されていた。
この誤訳されたページを、英会話スクールの講師に見てもらった。
英会話「セブンアクト」のラッセル・ハント講師は「(英語版)これだけ見ると、『ハァ?』って感じです。なんとなく意味がわかりますけど、すごく不自然な表現とか、間違っているところがある」と語った。
街で聞いてみても、「どこかの会社のホームページみたい。神社だとは思わない」、「これだったら伝わらないよね」などといった声が聞かれた。
あまりにも誤訳が多いため、観光博のウェブサイトは、日本語以外は閉鎖されてしまった。
佐竹敬久秋田県知事は「1つは、非常に急いだんですね、観光庁さんも。土地勘がない人がやると、そうなるんですよね。なかなか難しいですね。できるだけ早く、正確なものをアップしてもらいたい」と述べた。
いったい、なぜこんな訳になってしまったのか。
今回、観光庁が採用したのは、「機械翻訳」と呼ばれるもので、日本語で文章を打つと、自動的に、英語など他国語に変換してくれるというもの。
今では、インターネットなどで多くの人が使っている。
ウェブサイトなどでは、ある程度、意味がわかる形に変換してくれることが多いが、今回、名の知れた機械翻訳の1社が、ボランティアとして参加した。
しかし、翻訳ソフトを提供した会社は「通常、翻訳のソフトは、正しい文章を書くと、正しく翻訳できる。問題になるのが、今回のケースがそうだったんですけども、固有名詞です」と話した。
機械翻訳では、例えば、「花の心」という店があった場合、そのまま訳すと、「ハート・オブ・ザ・フラワー」というようになるが、店の名前とする場合、事前に固有名詞として登録すると、ローマ字読みで表示されるという。
今回の場合、「啄木」が固有名詞として登録されていなかったため、「キツツキ」と訳してしまったという。
翻訳ソフトを提供した会社は「『お願いできないか』と言われたのが、サイトのオープン2週間前。自動翻訳なので、固有名詞は『翻訳は非常に難しいかもしれません』と事前に伝えてますし、それでもいいという判断は、(観光博の)事務局の方であったんだろうと思います」と話した。
ウェブサイト上には、機械翻訳によるもので、100%正確ではないという注釈をつけていたが、あまりにも間違いが多いため、外国語のページは一時閉鎖された。
観光庁の担当者は「関係者の皆様にご迷惑をおかけすることになり、おわびを申し上げたい。固有名詞にかかる情報の収集などもお願いしながら、よりよいものを作っていきたいと考えている」と話した。
外国語のウェブサイトは閉鎖されたが、観光博は2013年の3月末まで、各地でさまざまなイベントが開かれ、今回の騒動をいい宣伝だったととらえる人もいるもよう。
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