自粛から復活した花見の経済効果
http://blogs.jp.reuters.com/blog/2012/04/11/%e8%87%aa%e7%b2%9b%e3%81%8b%e3%82%89%e5%be%a9%e6%b4%bb%e3%81%97%e3%81%9f%e8%8a%b1%e8%a6%8b%e3%81%ae%e7%b5%8c%e6%b8%88%e5%8a%b9%e6%9e%9c/
2012年04月11日 12:29 pm JST
東日本大震災の影響で自粛ムードだった花見の人出が、今年は平年並みに戻っている。
2年ぶりに「桜まつり」が開催された上野恩賜公園では、7-8日の2日間に予想の約40万人を上回る約50万人が訪れた。7日に友人たちと集まった世田谷区の砧公園でも、家族連れや友人同士など、たくさんの花見客でにぎわっていた。ただ桜を観賞するだけではなく、シートを敷いてお酒や食事を楽しむ姿が多く見られた。
砧公園は、都内で人気のお花見スポットの1つで、約39万平方メートルの敷地に930本のヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラなどがある。特にシダレザクラは地面まで枝を広げており、座っても、目の高さで桜が楽しめる。気温はやや低めで肌寒かったが、十分に花とお酒、友人手製のつまみを満喫できた。
三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミストの宅森昭吉氏は、今年の花見の経済効果について、個別項目では家計消費や旅行の支出などで、前年比ではかなり大きなプラスが出るものの、全体としてはそれほど大きくないとの見方を示す。
同氏によると、今年の花見シーズンは東京の開花宣言が3月31日と、平年より5日間遅かったものの、開花から満開までの日数が6日間と短く、また全国的にも北の方の開花が後ずれする予想とはなっていないため、「全国的な花見の期間としては例年と比べ、長くならない」という。
宅森氏は、花見は「時期が遅いかどうかではなく、長い期間桜が咲いているほうが出かける人も多くなるし、経済効果は大きくなる」と指摘する。また、桜の開花時期が遅かったことで、春物衣料の動きが鈍くなる可能性もあるとしている。
ただ、昨年の極端な自粛ムードと比較すれば、前年比での数字の伸びは花見以外にもさまざまなところで期待されている。
内閣府が9日に発表した景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが51.8と前月比5.9ポイント上昇。各業種からも、家計動向に関する前向きなコメントが多数寄せられた。以下に、いくつか紹介しよう。
「ギフト関連の商材が好調に推移した。卒業や進入学などで人の動きが一層活発となり、お祝いや内祝いなどが前年同月には自粛ムードでできなかった分、今年は大いに動いている」(北陸・百貨店)
「来客数は前年3月の東日本大震災や夏の放射能汚染問題の影響による落ち込みからようやく立ち直り、前々年同月の水準を上回ってきている。平日、土日祝日いずれも来客数は回復している。客単価も前々年同月の水準を回復している」(東海・高級レストラン)
「(販売量の動きについては)前月までとは状況が一変し、今月中旬からは個人客、団体客共にかなり動き出している。今までの寒さが少し和らいだほか、東日本大震災から1年が経過し、旅行気分が高まってきた影響が大きい」(近畿・観光型ホテル)
桜の満開とともに、消費も7分咲き程度にはなるのだろうか。
ただ一方で、自粛ムードや例年よりも寒かった冬からの解放感のためか、良くない数字回復の兆しもある。東京消防庁によると、4月に入ってから、花見の会場で、昨年の8倍弱、一昨年比でも5倍にあたる109人が急性アルコール中毒で救急車で運ばれたという。
(ロイター)
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