2012年4月5日木曜日

■観光産業の「標準化」を推進 産業アップグレード、確実な成長目指す



観光産業の「標準化」を推進 産業アップグレード、確実な成長目指す
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120405/mcb1204050504005-n1.htm
2012.4.5 05:00

 中国国家旅游局の杜江副局長はこのほど、湖北省武漢市で開催された「中国観光標準化工作会議」で、観光産業の標準化を進めることで産業のアップグレードを図る考えを示し、観光大国として邁進(まいしん)する姿勢を強調した。

 中国国務院(内閣)は今年、各産業の標準化と品質向上を目標とした「質量(品質)発展綱要(2011~20年)」を発表、標準化の強化に乗り出した。また、各地方政府や関連部門は、観光産業の標準化を目指した専門機関の設置やサポート政策の実施に踏み切る方向で、杜副局長は「観光産業の標準化には追い風が吹いている」とした。

 国際的な金融市場の混乱により、世界の観光消費が下落傾向にある中、中国の観光市場は11年の国内観光客数が延べ26億4100万人、海外からの観光客数が延べ1億3500万人に達するなど安定成長を続けており、この流れの中で標準化を進めることは、より確実な成長段階へと導くことにつながる。

 また、都市住民の収入増で観光の大衆化時代に突入した中国だが、観光産業の秩序ある発展やサービスの質の向上を求める声が高まっており、標準化によって観光客が満足できる環境作りなどが望まれている。

 杜副局長によると、標準化への取り組みは昨年からすでに始まっており、設けられた標準化項目は国家基準が22項目、業界基準が18項目、地方基準が200項目強、旅行会社基準が2万項目強に上る。同局と国家標準化管理委員会が共同で創設した旅游標準化工作協調推進委員会といった新たな組織も誕生している。

 今後は、すでに観光産業標準化のモデルケースとして指定されている1省(四川省)、10都市、企業67社に、武漢や成都といった副省級都市を含む30都市、企業20社を新たに加え、取り組みを強化していく。(中国新聞社)




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