【コラム】 中国の偽物市場の実体
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0731&f=column_0731_050.shtml
2012/07/31(火) 18:01
北京の旅行者が来るショッピンセンターのSILK STREET MARKETでは偽物を売っている。PRADA、LOUIS VUITTON、BURBERRYのような贅沢なブランド品の偽物を売っている。その偽物も最近は本格的なものが多い。広州の工場からの「PAUL SMITH」のポロシャツは1,285元で、最終的には150元まで落ちる。こうしたブランド品は今中国では社会的なステータスとして評価されているので,こうした偽物が後を絶たないし,買う方もそうした認識を持っている。
私のような素人ではそのバックが本物か偽物かの区別は付けられない。ものによってはその素材を本物の製造しているところから横流しをして入手していると言う噂もあるくらいだ。中国政府がこうした偽物の取り締まりをしているようだが,一向にその偽物がなくなる気配はない。
一方で,本物を製造しているメーカーはこうした偽物に対抗するために、設備導入をしたりして品質の向上に努めていて,その結果、そのコストが販売価格に上乗せになってしまっている。
中国ではこうした贅沢品が世界の市場の20%までになって来ている。こうした社会的な地位を維持するための投資としての贅沢品だが,エコノミストによればこうした無駄遣いは金持ちに限ったことではないようだ。
中国で最も貧しい貴州省の山中の村落では彼らの地位を固める為に彼ら自身の家族の為に高価な結婚式、葬式、その他の儀式を執り行い、他の人々に高価な贈答品を買っているようだ。贈答品やお祭りに彼らの予算の約30%を消費していて、同様に貧しいインド人達よりも2倍であることがわかったそうだ。
こうした中国の慣習は中国の投資にも言えそうで,こうした無駄遣いが横行しているようだ。特に地方政府と現地の財界人との癒着は歴史的な事実だ。そうした慣習は変えることはこれからも出来そうにないだろう。それにしてもこうした経済の発展の背景に中国にはこうしたアングラ経済があることも忘れてはならない。彼等の活力の源泉の一つであることは間違いない。
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