2012年7月26日木曜日

■【コラム】 中国人観光客受け入れは儲からない?彼らがお金を使わない理由


【コラム】 中国人観光客受け入れは儲からない?彼らがお金を使わない理由
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0726&f=column_0726_052.shtml
2012/07/26(木) 18:02
       
 中国人観光客受け入れから、撤退する旅行業者が増えていると報道されている。数年前から中国人観光客バブルでも来るかのごとく、中国からどんどん団体客が格安で日本にやって来た。日本の政府の後押しもありそれは止まるところを知らない現象になった。尖閣諸島の問題、東北の大震災等の大きな出来事の裏でも確実に中国人観光客は日本のあちらこちらにやって来ている。

 なぜ今そのドル箱とも言われていた中国人観光客から撤退する業者が増えているのか?これは言うまでもなく儲からないからです。ツアー自体がぎりぎりの価格で利益が出ないそうです。特に団体ツアーはその傾向が大きいです。だから扱いたくなくなるのですね。

 しかし中国人の目から見たらどう思われているのでしょうか?私のかかわった中国人観光客はこんなことを言っていました。「観光の情報が古い!」「中国語を話せる人が少ない!」「行きたいところにたどり着けない」「買いたいものが買えない!」そんなに難しいことを言っているような感じではありません。

 中国側からすれば日本に来てくださいと言っておきながら、受け入れる側の態勢に不満が出るのは当たり前のことかも知れません。7月から東北3県にも沖縄と同じ条件のビザが発給されるようになりました。極端に言えば皆さんが「来ないでください~!」と言ってもこれからはどんどん中国人観光客はやってくるのです。なぜか?それは中国人観光客を積極的に呼んでいるのは日本政府だからです。

 私は思います。これからは今まで以上に中国人の個人観光客が増えてくると思います。個人観光客が増えると行動範囲が広くなります。中国人観光客から売り上げを増やそうと思うなら、皆さんのお店の情報をできるだけリアルタイムに中国人に投げかけなければ皆さんのところへはやって来ません。

 だからこそ今あまりお金を使わない団体客へもチラシやショップカードを作成して、店の前まで来ているまたは宿泊している中国人に配ればいいと思います。ショップカードにお店の微博・ブログ・HPのアドレスを入れておけば必ず帰国してから興味があれば見てくれるはずです。

 今は団体客に中国へ帰国してから宣伝してもらえばよいのです。わざわざ中国に行かなくてもいま日本に来ている中国人に口コミを起こしてもらえばいいのです。日本で日本人から日本製の商品のサンプルを中国人がもらうこと、サービスを受けることは、彼らにとっては中国にはない安心・安全を実感する経験です。そんな経験をした彼らは中国に帰れば必ず口コミを起こしてくれるはずなんです。

 これからはどんな小さなお店でも中国人観光客がどんどん押しかけてくるお店にできるチャンスはあります。ここが今の日本側に決定的にできていない所だと思います。簡単ですがこれをやっていないところがほとんどなんです。

 彼らはお金を使わないのではありません。お金を使うところを探しているのです。だからよく問題になっている中国人ガイドに騙されて高い買い物をして帰る結果になるのです。情報が彼らに伝わっていれば中国人も賢いですから中国人に騙されることは防ぐはずです。

 皆さんは中国人観光客にどんなツールで情報を発信していますか?

 まずは一組の中国人観光客を自分のツールで呼ぶことを目標にしませんか?

 「行きたいところ」「買いたいもの」それを実現させてあげることは、少しも難しいことではありません。それがインバウンドを成功させる一番の近道だといつも私は思っております。インバウンドはこれからです。頑張りましょう!



0 件のコメント:

コメントを投稿