元祖まんが王国PR 県など推進協
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20120726-OYT8T01243.htm
(2012年7月27日 読売新聞)
県などは26日、「まんが王国・土佐推進協議会」を設立した。多くの著名作家を輩出し、今年で21回目を迎える「まんが甲子園」も新人発掘の場として定着する一方、鳥取県が〈まんが王国〉を建国し、京都市も若手作家を育成する「新トキワ荘構想」を打ち出すなど“ライバル”が台頭。県などは漫画文化の発信を強化し、「元祖」としての存在感をPRする考えだ。
日本の漫画は国内外で高い人気を誇っており、地域活性化の手段として注目されている。
鳥取県は2年前に同様の協議会を発足させ、11月には国際マンガサミットが開かれる。京都市は、石ノ森章太郎さんらが駆け出し時代に住んでいたアパートにちなみ、京町家を若手作家に提供する「新トキワ荘構想」を打ち出し、新潟市も「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」を開催している。
漫画界では、横山隆一さん、やなせたかしさん、西原理恵子さんら多くの県出身者が活躍。協議会の設立は、豊富な人材と資産を活用し、コンテンツ産業のブランド化を促進するのが狙いで、委員には県内の財界人のほか、日本漫画家協会理事の牧野圭一・京都造形芸術大教授、漫画家のくさか里樹さん、ゲーム音楽で知られる植松伸夫さん、ハローキティのデザイナー山口裕子さんらが就任した。
今後、まんが王国振興、コンテンツ産業振興の両部会を設置。まんが甲子園の拡充や国際マンガサミットへの出展、ソーシャルゲームの商品開発、制作者の育成などに取り組む。また、アンパンマンミュージアムや横山隆一記念まんが館、海洋堂ホビー館四万十などを生かした観光ルートづくりにも乗り出す。
高知市内で開かれた総会で、会長の尾崎知事は「全国に先駆けて取り組んできた強みを生かし、さらに踏み込んで振興を図り、全国に改めて『まんが王国・土佐』を宣言していく」と強調。委員からは「県出身漫画家の作品をあらゆる言語に翻訳して配信したらどうか」「学生ら若者を取り込んでビジネスチャンスを拡大しては」といった意見が出された。
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