2012年7月27日金曜日

■日本、奇跡ではない全員の気迫の勝利、スペインを破る


日本、奇跡ではない全員の気迫の勝利、スペインを破る
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0727&f=national_0727_012.shtml
2012/07/27(金) 06:44
       
 26日関塚ジャパンはロンドン五輪1次リーグD組第1戦で強豪スペインと戦い、大津のゴールを守り切り1-0のスコアで勝利した。日本は前線から激しいプレスをかけ、永井のスピードを生かしたカウンターと、吉田を中心にした固い守りでスペインを苦しめ、ボールポゼッションではリードされながら決定的なシュートを打たせず、スペインを完封した。

 バルセロナを破ったレアルのように、高い位置から仕掛ける日本のカウンターはスペインに耐えず脅威を与え続けていた。ゲームの主導権は渡しても勝ちを渡さないという気迫に満ちたプレーの連続がこの日本の勝利を呼び込んだと言ってもいいだろう。下馬評で言えば大金星ということになるが、常に前線からプレスをかけ続けた気迫と運動量を単なる奇跡と呼ぶのは彼らに失礼だろう。歴史的に見れば「マイアミの奇跡」と呼ばれたアトランタ五輪のブラジル戦勝利とダブるが、川口のスーパーセーブが連続したあの試合と決定的なシュートを打たせず、また決定機を外さなければ大勝していた可能性もあるこの試合は比べられないだろう。

 決勝点は前半32分、扇原の絶妙のCKをスペースに走り込んだ大津が蹴り込んで決めたもの。メキシコ戦の好調をそのまま維持した彼の勝負強さが見られた好プレーだった。再三カウンターに苦しめられるスペインは明らかにいらつき、前半42分には永井を止め切れずにマルティネスが一発退場。この退場がスペインのゲームプランを狂わせ日本の勝利を呼び込んだと言ってもいい。

 決勝点をアシストした扇原はこの試合での反省を込め「これを勝ったことは忘れてしっかり次のモロッコ戦の準備をしたい」と冷静に語っている。この勝利は確かに大きいがまだグループリーグを勝ち切ったわけではない。一方でモロッコ戦に勝つことが出来ればグループリーグ1位突破も夢ではなくなる。1位通過となればC組1位が予想されるブラジルと当らなくても済みそれはメダルへの道を明るくすることにもなる。大津、酒井宏の負傷という決して小さくない痛手も受けた日本。歓喜の勝利であることは間違いないが、扇原の言葉通り、次を勝ってこそこの勝利の意味がある。次戦モロッコ戦の健闘を心から祈りたい。



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