2012年7月30日月曜日

■ニューヨークで酷暑とともに高まるキムチ人気


ニューヨークで酷暑とともに高まるキムチ人気
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/29/2012072900354.html
2012/07/29 08:57 朝鮮日報

 米国東部が炎暑に見舞われた今月7日午後。ニューヨークのマンハッタンから無料のフェリーで7分の所にある小さな島、ガバナーズアイランドは多くの人でごった返していた。この日から2日間にわたって行われた食の祭典「クック・アウト・ニューヨーク」を訪れた人たちは、会場の前方にある「キムチ大食い大会」のステージに集まった。

 「この瓶に入ったキムチには、世界一辛いトウガラシ『ブート・ジョロキア(お化けトウガラシ)』が入っている。3分以内に最も多く食べた人がチャンピオンだ」

 この日のイベントの進行を務めた「ママ・オース・キムチ」のオ・ギリム社長(37)が開会を宣言すると、ステージの前に集まった約500人の市民が歓声を上げた。大食い大会の参加者は、事前に電子メールで参加を申し込み、当日に行われた予選を経て出場した。決勝に進出した10人のうち、韓国人を含むアジア人は1人もいなかった。「用意、始め!」の掛け声に合わせ、参加者たちは約400ミリリットルの瓶に入ったキムチを胃袋に詰めていった。箸を上手に使いこなし、キムチを飲み込んだ参加者たちの顔はすっかり赤くなった。用意された水を飲みながらキムチをほお張り、楽しそうな表情を浮かべた。そして観客席からは「キムチ! キムチ! キムチ!」という大きな歓声が響いた。

 この日優勝したのは、瓶2本半のキムチを3分以内に平らげた白人男性だった。ペンシルベニア州スクラントンに住む実業家の男性は、大会に参加するためニューヨークにやって来た。男性は「アジアの食べ物に関心を持ち、キムチを知って、中毒になりそうなその味にすっかりはまってしまった。それでも瓶2本半のキムチを食べたため、口の中だけでなく顔全体に火が付いたような感じだ」と言って笑みを浮かべた。

 37度もの炎暑の中、ニューヨーカーや観光客たちが集まった「クック・アウト・ニューヨーク」の会場で、最も注目を集めたのはキムチだった。主催者側も、キムチ大食い大会や、キムチを使った料理コーナー「キムチPALOOZA(パーティーの意)」を大々的にアピールした。「アローバ」や「ログトマト」など、ニューヨークの名だたる飲食店が出店した約25のブースの中で、最も規模が大きかったのはキムチコーナーだった。

 芝生の中央に設けられた「キムチPALOOZA」には、2日間で多数の市民が、キムチの味を求めて長蛇の列を作った。バーベキューをテーマとしたイベントに合わせ、牛肉を焼いた後、細かく刻んだキムチと一緒に盛り付けた「キムチタコス」は特に人気を博した。この日「キムチPALOOZA」を訪れた大学生は「ホットドッグやハンバーガーなどのメニューはもう数え切れないほど食べてきた。最近ニューヨークでは、キムチや韓国料理は最も目新しく、トレンドになっている食べ物の一つだ」と話した。

 「キムチPALOOZA」を運営した「ママ・オース・キムチ」のオ・ギリム社長は、韓国系米国人2世で、かつてはラジオのディスクジョッキー(DJ)だった。約2年前、顔見知りだったユダヤ系の精肉店の社長から「キムチはどこで買えるのか」と尋ねられたのをきっかけに、キムチを販売することを思い立った。オ社長は「つい数年前までは、米国人に対し、キムチが何なのかを説明する必要があったが、今ではかなり多くの人たちがキムチという単語を知っており、自分で漬けてみたいという人たちも増えた」と語った。



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