不景気でデビッドカード発行急増 1億枚突破=韓国
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2012/12/26 11:33 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国で不況のためチェックカード(デビッドカード)が爆発的な人気となり、発行枚数が1億枚を突破した。年末調整での所得控除率がクレジットカードより高い点も人気の理由だ。
新政権は来年から個人負債対策に取り組むとしているため、低信用者を生むクレジットカードの代わりにチェックカードがカード市場を主導していくとみられる。
カード業界によると、今年11月末までにチェックカードは合計1億20万枚余り発行された。
昨年末までで8975万枚発行されたのに比べ、1年で1045万枚増えた。
クレジットカードは11月末現在、発行枚数は1億2000万枚余りで、このうち大部分が休眠カードであるため自動解除され、実際に利用できるクレジットカード数は減少しているとみられる。来年上半期にはチェックカードの発行枚数がクレジットカードを上回る見込みだ。
今年に入ってからのチェックカード発行枚数の急増には、個人負債縮小のため金融当局がチェックカード活性化政策を実施していることと、銀行系カード会社を中心にしたチェックカードの発行競争が大きく影響している。年末調整でのチェックカードの所得控除率は30%で、クレジットカード(25%)より高い点も発行枚数の急増の理由となっている。
また、景気低迷で家計に余裕のない庶民層にとって、チェックカードは本人の銀行口座残高分しか使えないため借金を背負う危険がない点もメリットになっている。
チェックカード市場が拡大し定着したことを受け、大手カード会社の動きも活発になっている。
チェックカード部門1位のKB国民カードは24日から、チェックカードに小額のクレジットサービスを導入する。本人の口座残高のほか、月30万ウォン(約2万3800円)を上限にクレジット決済が可能だ。
同社関係者は「チェックカードを使用する際、口座の残高不足で決済できないケースがある。便宜のため、信用が認められた顧客に限り30万ウォンまでクレジット決済ができるようにした」と話した。
ほかのカード会社も同様のサービスを提供するなどチェックカード市場が急成長していることから、手数料を見直す必要があるとの声が出ている。
先ごろ、関連法の改定によりクレジットカード加盟店の手数料が平均2.1%から1.9%に引き下げられたが、チェックカードは除外された。
サムスンカードのような大手カード会社のチェックカード平均手数料は、零細加盟店が1.0%、一般加盟店は1.5~1.9%となっており、米国(0.7%)、カナダ(0.2%)に比べ非常に高い。
クレジットカードはカード会社が前もって加盟店に代金を支払い、後でカード利用者から費用を回収するため多額の管理費用がかかるが、チェックカードは利用者の口座にある金を出し入れするシステムであるため、手数料を引き下げるべきだという意見も聞かれる。
ただ、カード会社関係者は米国に比べ韓国ではチェックカード利用者に対し多くのメリットやサービスを提供しているため、一律的に手数料を比較することはできないと説明する。
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