2012年12月30日日曜日

■【仏国ブログ】日本の芸者は、伝統芸能を習得したプロのホステス


【仏国ブログ】日本の芸者は、伝統芸能を習得したプロのホステス
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1230&f=national_1230_005.shtml
2012/12/30(日) 13:08

 フランス人が、文化情報サイト「Culture」で、日本の芸者について記した。

 筆者は、欧米では芸者は娼婦に近いイメージを持つ人もいると語る。しかし、芸者は、お座敷と呼ばれる茶屋でプロのホステスとして働いていると伝えた。高度な伝統文化を芸術として習得しており、伝統舞踊や唄、楽器演奏、華道、着物の着付け、茶道、書道、教養ある会話や礼儀作法をきちんとわきまえてこなしているのが芸者だと述べる。

 こうして手に入れた能力は、日本の伝統社会において尊敬されており、「芸者」という文字は「アーティスト」を意味していると説明。

 それではなぜ、芸者には否定的な意味合いがついてまわるのかということについて、「お座敷の常連客が招いたお客のために、芸者が踊りや娯楽的なサービスを要求されるからだ」と指摘。芸者のサービスは、お座敷と良好な関係を保っている常連客ならではの特権であり、誰もが得られるものではないと説明した。

 また、常連客との性的な関係は芸者としての義務ではなく、個人の選択であり、その場合、その常連客はその芸者のパトロンということになるという。その関係は、結婚まで発展するということがなく、常連客になるようなお金持ちの男性は、両親が選んだ女性を妻にするからだと説明した。

 さらに筆者は、常連客が妻帯者である場合、その妻と芸者との関係については険悪なものではなく、妻は自分の旦那が通っているお座敷の芸者を知っている。なぜならお盆や新年には、常連客の妻へお土産を持ってあいさつまわりをする習慣があるからだと述べた。

 その一方で、現代の日本社会で芸者になる女性の数はどんどん少なくなっていることも伝えた。それは、需要が少ないわりに、訓練が厳しいからだという。また、最近の日本人男性は、高い代金を芸者に払うよりも、より安価な娯楽を好む傾向にあると説明。

 筆者は、日本の観光産業は芸者を貴重な文化として保護するだろうが、こうして世界や社会から取り残され、保護された環境に存在する芸者は、今までとはまた異なってくるだろうと指摘。独特の世界でもっぱら芸を磨き続け、その伝統芸が尊敬されてきた昔ながらの芸者のあり方とは違ってくると思うと、それは悲しいことだと述べた。

 ブログ記事からは、一部のフランス人が抱く芸者のイメージではなく、筆者なりに現代の芸者事情について熱心に調べた様子が伝わってくる。



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