【コラム】 2013年世界のニュートレンド
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1226&f=column_1226_021.shtml
2012/12/26(水) 10:47
日本経営管理教育協会が見る中国 第234回-坂本晃(日本経営管理教育協会特別顧問)
世界はどこまで成長するか?
宇宙が誕生したのは137億年前、地球は46億年前、生命が39億年前、人類が10万年前に誕生したと推測されている。火を使えるようになり、農耕と牧畜がスタート、筋肉に替わる産業革命と原子力、頭脳に替わるIT革命、さらに細胞の再生が期待されるiPS細胞へと技術革新は進んできた。
先進国の一人当たりGDPは3万米ドル以上と言われている。それらの先進国では、基本的欲望である衣食住は成熟し、不老長寿が願望となりつつある。当面一人当たりGDPが10万米ドルとか20万米ドルになるのは、インフレの到来がなければ夢物語であろう。
一方、先進国のレベルに達していない途上国には、在来型の経済成長が望まれ、衣食住といった在来型の経済成長の余地が残されている。飽和した先進国がそれに期待するのは当然といえる。
各国の世代交代
日本では、2012年12月16日(日)第46回衆議院議員選挙が行われた。全投票数に対する獲得割合が35.7%だった自由民主党が、選挙制度の歪みから61.3%もの議員数を獲得した。岸信介総理大臣の孫に当たる阿部晋三内閣が誕生する。
アメリカでもオバマ大統領の当選には、日本の選挙と類似の問題点があるようにも思われる。しかし、現在のアメリカ人人種構成からいえばそのような時代に入ったのであろう。
フランソワ・オランド仏大統領、ウラジミール・プーチンロシア大統領、習金平中国国家副主席、朴槿恵韓国新大統領の韓国、金正恩北朝鮮第一書記と日本以外でも世代交代が行われた2012年、2013年はそれら新世代が具体的な行動を開始しよう。
世界は新しい方向へと言われている中、日本は逆戻りと世界は見ている。せめて立ち止まる程度でありたいものである。
蛙の子供は蛙
日本は1945年第2次大戦後、それ以前に比べて平等とか民主化がアメリカ主導で行われた。もののない時代にものを充足することで経済成長が果たされたが、その過程で大量生産のために平等が必要であった。成熟した現在では、持てる能力でより結果を出さないとよい生涯を送れなくなりつつある。
より上位の家庭は、経済的にも更によい結果が得られるよう努力できる。まずよい遺伝子をもった子供を持てる可能性が高い。恵まれた環境で育てられれば、そうでない環境で育てられるより、容易にレベルの高い人生を送れよう。
政府の役目は保険会社!
人類が誕生以来、年齢が異なる家族から地域社会をより快適に過ごすための仕組みを考え、実行してきた。しかるべき人生経験者が中心となって輪を築いてきた。また他の輪との争いも行ってきた。
近代では国という仕組みを考案し実行している。安全安心を実現し、お互いの行動を法律で保護する。人類が考案した保険という仕組みは、事故のないときにお金を出し、事故が起こったときにその集めたお金で救済する。生命、健康、失業、高齢も保険では事故であり、年金保険で救済する。外敵から守ることも保険事故として対応する。
生涯を通じて支払う保険料・税金と生涯を通じて受け取れる保険内容が一致するのが原則であろう。それが今後のニュートレンドのひとつである。
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