2012年12月31日月曜日

■【中国ブログ】過去への贖罪? 日本の対中ODAの本質とは


【中国ブログ】過去への贖罪? 日本の対中ODAの本質とは
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1231&f=national_1231_011.shtml
2012/12/31(月) 11:35

 中国政府は日本による政府開発援助(ODA)援助について、中国国民に対して詳しく語らないため、親日家の一部の中国人は恩知らずと非難している――中国人ブロガーの「過客而已」さんは「中国人からの恩知らずとの非難は間違い」と主張、その理由を自分のブログで取り上げた。

 外務省によれば、1979年に開始された対中ODAの総額は2005年までに約3兆4234億円以上に達し、道路や空港、発電所といった大型経済インフラや医療・環境分野のインフラ整備のための大きなプロジェクトを実施した。しかし、中国政府は日本によるODAの内容を詳しく開示していないため、中国人のなかには日本によるODAの存在すら知らない人も少なくない。

 筆者が「恩知らずとの非難は間違い」だと主張する最初の理由は、「国家間の関係とは利益に基づいている」から。日本のODAを「善意」や「過去への贖罪」と見る人もいるが、筆者は「国家間にはそんな感情など存在せず、ただ利益のみが考慮される」と説明する。

 次に、「日本の援助はほとんどが低利息ローン」だと主張。日本による援助資金の9割は「最終的に返済する必要がある」と紹介したが、筆者の主張どおり、有償資金協力(円借款)は3兆円を超え、無償援助は1457億円にとどまっている。

 筆者が挙げた3つ目の理由は「中国による見返り」。中国が海外製品を輸入するようになると、欧州や米国、さらに日本から多くの商品が押し寄せてきたと述べる筆者は、「日本はODAによって国際的に良いイメージを確立し、欧州や米国を押しのけて中国市場での確固たる地位を築いた」と主張。さらに「中国の急速な現代化」を背景に「日本製品は中国産を圧倒してきた」と述べ、「それによって生じた損失を考えると受けた援助はどれほどのものだろうか」と問いかけた。

 「良心的な援助というのは国際的によく見られる」と述べる筆者は、第2次大戦後、米国は欧州に、ソ連は中国に、その後は中国もアフリカに長期にわたって資金援助を行ってきたとし、「しかし、どの国も援助国にひざまずいて感謝を述べることはない」と主張。国家利益で決められる援助政策にあって、「良心」を取り上げるのは「ナンセンス」と締めくくった。



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