2012年12月26日水曜日

■韓国の鉄道、「世界一安全」はうそだった


■韓国の鉄道、「世界一安全」はうそだった
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/26/2012122600971.html
2012/12/26 11:05 朝鮮日報

KORAIL、事故件数を実際より少なく報告

 韓国鉄道公社(KORAIL)が「鉄道の安全性と定時運行率は世界1位」として提示した統計に重大な誤りがあることが分かり、主務省庁の国土海洋部(省に相当、以下同じ)が調査に乗り出した。

 同部の関係者は25日「KORAILが安全性と定時運行率に関する統計を自社に都合よく誇張・歪曲(わいきょく)したことを突き止め、(KORAIL側に)是正命令を出した」と語った。

 KORAILは今年6月に公営企業の経営評価用に政府へ提出した資料で、鉄道会社団体・国家鉄道連盟(UIC)の統計を引用し、自社が安全性と定時運行率で世界1位を達成したと記載した。

 企画財政部はこの資料を基に、今年実施した「公営企業サービスのグローバル競争力評価」でKORAILを「優秀」と評価した。

 だが、韓国高速鉄道(KTX)の事故が頻発していることなどを踏まえ、国土海洋部がKORAILの資料を再分析したところ、2010年には脱線事故が4件、踏切事故が17件発生したにもかかわらず、KORAILはUICに脱線事故0件、踏切事故8件と報告していたことが明らかになった。定時運行率も、わずか5カ国との比較で世界1位と発表していた。

 これに対し、KORAILは「KTX民営化(競争の導入)が思い通りに進まないため、国土海洋部があら探しをしている。UICの統計年鑑を基に順位を出しただけで、うそではない」と反論している。




■KORAIL、脱線・死傷事故100件報告せず
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/26/2012122600958.html
2012/12/26 11:03 朝鮮日報

 韓国鉄道公社(KORAIL)が発表した事故率などの統計に対し、主務省庁の国土海洋部(省に相当、以下同じ)が異例の再検証に乗り出したのは、国民の間で統計の信頼性を疑う声が出たためだ。これまで「鉄道(韓国高速鉄道〈KTX〉)の安全性と定時運行率は世界1位」というKORAILの発表をめぐり、インターネット上では異議を唱える声が多かった。

 鉄道専門家らは「事故率と定時運行率は鉄道の安全性やサービスに関する重要な統計。国民の安全を最優先にすべきKORAILが誇張・歪曲(わいきょく)された統計資料を(政府に)提出したとすれば、乗客を欺いたことになる」と指摘している。

 国土海洋部によると、2010年には脱線事故が4件、踏切事故が17件発生したが、KORAILは鉄道会社団体の国家鉄道連盟(UIC)に脱線事故0件、踏切事故8件と報告した。同部は、KORAILがこのほか87件の死傷事故を報告しなかったとみている。

 企画財政部は今年6月に実施した「公営企業サービスのグローバル競争力評価」で、KORAILの提出した資料をそのまま反映し、同社を「優秀」と評価した。同部の関係者は「公営企業の資料をいちいち検証するのは現実的に難しい」と釈明している。

 鉄道専門家らは定時運行率について「国ごとに算出基準が異なるため、同じ基準での比較は難しい」と指摘する。

 KORAILはUICの基準に基づき、列車が定時から15分以内に終着駅に到着すれば定時到着と見なしているが、ドイツは途中の全ての駅に定時から5分以内に到着しなければ定時運行とは見なさない。

 国土海洋部の関係者は「UICは鉄道会社の集まりで、安全性や定時運行率などを検証する機能はなく、これらに関する順位も発表していない。KORAILが検証されていない一部の統計を自社に有利に解釈して世界1位を達成したと発表し、こうした内容の資料を政府の経営評価と国政監査用に提出したことは問題だ」と話した。

 同部は、信頼性の高い欧州鉄道庁(ERA)の基準に基づき事故率を算出すると、韓国の事故率はEU27カ国のうち英国、イタリア、ドイツ、スペインに次いで5番目に低く、死亡者数は14番目に少ないと説明した。今回のことを機に、国際基準に見合った事故率と定時運行率の統計を整備する考えだ。

 これに対し、KORAILは「報告しなかった事故はUICの報告基準に該当しないもの。意図的にうその内容を発表したわけではない」と反論している。また「KTX民営化(競争の導入)が思い通りに進まないため、国土海洋部があら探しをしている。来年の海外市場進出に悪影響が出たら困る」と懸念を示した。



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