2012年12月27日木曜日

■中国の新しい移民問題、「嫁探し」目的で都会へ流れる農民たち―米メディア


中国の新しい移民問題、「嫁探し」目的で都会へ流れる農民たち―米メディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67811&type=
2012年12月26日 8時40分      

2012年12月20日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは「中国の新しい移民問題―嫁探し」と題した記事を掲載した。22日付で環球時報が伝えた。

古来、人類は1つの地域から別の地域への移動を繰り返してきたが、それはすべて生きるための手段であった。しかし、中国では専門家たちが注目している大規模な民族移動が思いもよらない理由で行われている。それは「嫁探し」だ。

中国文化は男性至上主義だ。「一人っ子政策」と堕胎手術の安全性の向上から、中国の人口の男女比率は圧倒的に男性が高い。米調査会社によると、現在中国では4100万人の男性が結婚できない状況にあり、今後10年でその数は5500万人に膨れ上がるとみられている。中国農村部の男性が都市部に押し寄せる理由は、「嫁探し」のためだ。

作家でジャーナリストのマーラ・ヴィステンドール氏は著書「不自然な選択」のなかで、「中国国内の人口移動はさらに拡大しており、その移民の多くは男性。男女比率の不均衡が売春と性病のまん延を引き起こしている」と指摘している。

人類の正常な男女出生比率は105:100。だが今の中国は120:100だ。ヴィステンドール氏は「19世紀にも数十年間にわたって男性過多の時代があったが、その時は多くの中国男性が米カリフォルニアに移住し、鉄道建設に従事した」と指摘。現在の中国の状況はさらに深刻なものだが、「男は結婚すべし」という強固な観念が根づいているため、結婚できない15%の男性の苦悩ははかり知れない。「彼らに対する家族からのプレッシャーは非常に大きく、特に一人っ子政策の下では、祖父母の世代が家系の絶えることを強く恐れている。しかし、今の中国では多くの男性が血脈を残すのが困難な状況にある」と同氏は述べている。



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