■磯原二ツ島海水浴場開設を正式断念 北茨城市観光協会
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120530/ibr12053002060003-n1.htm
2012.5.30 02:06
北茨城市観光協会は29日、同市内で総会を開き、東日本大震災の影響で、磯原二ツ島海水浴場(同市磯原町磯原)の海開きを今年の夏シーズンも断念することを正式に決めた。同市が同海水浴場の開設を中止するのは昨夏に続き、2年連続。県内の海水浴場で海開きを取りやめるのは同海水浴場のみで、震災の“後遺症”がまだ残る状況だ。
同市観光協会などによると、同海水浴場は震災の影響で、磯原海岸のシンボルである二ツ島が崩れるなど地盤が変化し、福島第1原発事故による放射線の風評被害もまだ残る点などから、今年の夏も「開設中止はやむなし」との意見でまとまったという。
一方、橋本昌知事は28日の記者会見で、北茨城の海水浴場について「原発事故以外にいろいろな要因がある」と海開き断念に一定の理解を示した。県としては県内の海水浴客の回復へ「(旅行会社向けに)日帰り客も対象にした無料バス事業を行うほか、茨城の海の安全をPRするキャンペーンも行う」と語った。
■北茨城市の海水浴場、震災の地盤沈下の影響で2012年も開設断念
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00224263.html
(05/29 13:00)
茨城・北茨城市の海水浴場が、東日本大震災による地盤沈下の影響で、2011年に続いて、2012年も開設されなくなったことがわかった。
北茨城市の磯原二ツ島海水浴場は、毎年6,000人ほどの海水浴客らが訪れていたが、2011年は、震災による地盤沈下や風評被害の影響で、茨城県内で唯一、開設が断念された。
北茨城市ではこれまで、2012年の再開を模索してきたが、地盤沈下により砂浜が消滅したままで、シンボルの二ツ島が崩落するおそれがあることなどから、結局、海水浴場の開設を断念したという。
観光ホテルの人は「非常に残念です。寂しいです。本来なら、開設して約20日間はにぎわってほしいという気持ちはある」と話した。
29日午後に行われる北茨城市の観光協会の総会で、海水浴場の中止が正式決定される。
■海開き今夏も断念・・・磯原二ツ島海水浴場
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20120529-OYT8T01478.htm
(2012年5月30日 読売新聞)
北茨城市観光協会(会長・豊田稔市長)は29日の総会で、市内唯一の海水浴場「磯原二ツ島海水浴場」について、東日本大震災の影響で海開きを行わなかった昨年に続き、今夏も海開きしないことを決めた。震災による地盤沈下で砂浜の面積が減少したほか、周辺の岩場が崩壊する危険があるためだ。
協会によると、同海水浴場は例年7月中旬~8月中旬に開設され、年間6000~7000人が利用していた。
震災後、同海水浴場は、満潮時に海水が堤防まで押し寄せて砂浜がほとんど海水につかり、「砂浜がないのにお客さんが来てくれるのかわからない」(協会)という状態が続いている。津波や揺れで草木が流され岩肌が露出したり、岩にひびが入ったりした海水浴場周辺の奇岩・二ツ島の崩落の危険性も指摘されている。
また福島第一原発事故による風評への懸念も根強い。県によると、海水浴場の海水からは放射性物質は検出されておらず、砂浜表面の放射線量は毎時0・07マイクロ・シーベルトで、同市独自の学校校庭などの除染基準値(毎時0・19マイクロ・シーベルト)を大幅に下回っている。ただ、協会関係者の間では「海開きしても風評でお客さんはわざわざ泳ぎに来ないのでは」という意見が聞かれた。
近くの同市磯原町磯原で旅館「としまや月浜の湯」を営む渡辺悦夫さん(59)は「残念だが安全のためには仕方ない。今後は海水浴場に頼らずに集客に努めたい」と前を向く。また、近くで民宿を営む男性(64)は「海水浴場に頼らずに地元の魚で勝負したいが、魚の風評被害で思うようにいかない」と苦悩する。豊田市長は観光面での風評払拭のために市が支出した経費などについて「早ければ6月にも東電に請求したい」との考えを示した。
◇ ◇
県内の海水浴客は昨夏、前年比84%減の28万人に激減した。このため県は7月中旬の海開きに向けて、客足回復に力を入れている。
大洗町の海水浴場では7月7、8日に初めてイベントを開く。プロ、アマのサーファーによるエキシビションを行い、海の安全性をPRする。海産物の屋台村も出店する予定。
また、海水浴場への日帰りツアーに対し、バスの運行代金の補助も実施する。11日に申請が締め切られ、旅行会社などが企画したツアー15件を承認した。県外からの客を呼び込むため、7月にJR山手線や京浜東北線に広告を出すほか、東京、新宿駅でポスターを掲示するという。
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