2012年5月31日木曜日

■日本で増加する「孤独死」 超高齢社会の縮図

■日本で増加する「孤独死」 超高齢社会の縮図
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2012-05/29/content_25505049.htm
2012-05-29 10:01:18 | 中国網日本語版(チャイナネット)

日本で増加する「孤独死」 超高齢社会の縮図。 厚生労働省が2011年に公開したデータによると、独居高齢者が誰にも看取られることなく自宅でひっそりと逝く「孤独死」は増加する一方で、東京24区だけで年間2,718件と、7年前の2倍になっている。この数は欧米諸国を大きく上回るものである。「文明国」「先進国」であるはずの日本で、なぜこれほどの孤独死が起こり得るのだろうか…

先だって、東京・立川市の都営アパートの部屋で、95歳と63歳の母娘の遺体が見つかった。認知症の母親を介護していた娘が病死し、世話してくれる人がいなくなった母親も連鎖的に孤独死したと思われる。超高齢化社会の日本では、こうした孤独死のニュースが後を絶たない。国民の間でもそれほど驚く事件ではなくなっている。「日本新華僑報」が伝えた。

厚生労働省が2011年に公開したデータによると、独居高齢者が誰にも看取られることなく自宅でひっそりと逝く「孤独死」は増加する一方で、東京24区だけで年間2,718件と、7年前の2倍になっている。この数は欧米諸国を大きく上回るものである。「文明国」「先進国」であるはずの日本で、なぜこれほどの孤独死が起こり得るのだろうか?

これは、日本の社会福祉や社会保障の制度に問題があり、障害者や高齢者への全面的な配慮や支援に欠けていることを示している。さまざまなケースがある「孤独死」だが、ある共通点がある。それは、死亡した人のほとんどが障害者あるいは高齢者といった典型的な社会的弱者だということだ。社会保障制度の恩恵を受けるべきこうした人々が、充分な保障を受けられないばかりか、明日の生活にも事欠くほどの人も少なくない。このような人々が病気にでもなれば悲惨である。高額の医療費を払えないため、医者に掛かろうとしない。それで治ればよいが、治らなければ常に死と背中合わせの日々を送るはめになるのだ。

また、日本の集合住宅の管理が行き届いておらず、管理人がその責任を果たしていないことも挙げなければならない。「孤独死」した遺体は、すべて死後1~2カ月後に発見されている。なぜこれほど長く発見されずにいたのか?管理人の怠慢が主な原因である。「孤独死」事件を調べていく中で、「前から不審に思っていた」と供述する管理人も少なくない。例えば、長い間姿を見ない、家賃や光熱費の滞納、郵便受けにたまった新聞などといった状況を見て、管理人は「孤独死」を疑う。だが、事なかれ主義が蔓延する今の世の中は、彼らを無責任体質の人間に変えている。そして、本来なら発生し得なかった悲劇が起こってしまうのである。

また、日本の家族制度の崩壊も「孤独死」増加の一因となっている。戦後、核家族化、少子化による世帯の小型化が進み、成人すると、親元を離れて一人暮らしをする若者も多くなった。若者は日々の生活の忙しさにまぎれて、父母との交流も少なくなり、親子間の距離は少しずつ広がっていく。結婚すれば、用事がある時だけ連絡するといった関係になってしまう。内閣府の統計データによると、65歳以上の高齢者の数は、2060年には総人口の40%を占めるという。しかも、その半数以上が独居高齢者となるそうだ。晩年、身内の世話を受けることなく一人で暮らすこうした人々は、いとも簡単に「孤独死」事件の当事者になってしまうのだ。

「孤独死」が相次いで起きると、うわべだけ豊かな日本の「人間関係の希薄化」を嘆く人も多い。NHKのテレビ番組でも、「段々と住みにくくなる日本では、長寿はすでに国民の負担になっている」と評論家は指摘している。(蒋豊)





■老化とともに高まる「年齢リスク」を指摘=年齢研究所
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0531&f=business_0531_182.shtml
2012/05/31(木) 16:08

「年齢研究所」設立記念プレスセミナー開催、老化とともに高まる「年齢リスク」を指摘

 年齢と老化が健康に及ぼすリスクなどの研究機関として設立された「年齢研究所」(福岡市中央区)の設立記念プレスセミナーが、この5月29日に都内で開催された。年齢研究所は、「飲むヒアルロン酸 皇潤」などの健康食品・医薬部外品の卸売り、通信販売事業で知られる(株)エバーライフが、今年の4月に設立した研究機関である。

 セミナーは、前半で同研究所所長である板倉弘重・茨城キリスト教大学名誉教授による「老化制御について考える」をテーマに講演が行われた。

 板倉教授によると、年齢は実際の「年齢(暦年齢)」と「身体年齢」との2つに大きく分かれる。暦年齢よりも若いと感じていても、実際は血管年齢が老いていたり、骨年齢、知能年齢、皮膚、視覚、聴覚、運動機能などの老化が進んでいく。とりわけ、動脈硬化は血管が75%程度まで狭窄していても血流が維持されて無症状のケースが多いが、50%程度の狭窄からプラーク(粥腫)が破裂し、急性心筋梗塞を発症することもある。ヒトは血管とともに老いると言われるように、血管の老化をいかに把握し、防ぐかが重要になる。

 そのためには、通常の健康診断には入っていない「CAVI(心臓足首血管指数)」「ABI(足首上腕血圧比)」などの検査を定期的に受けることで、動脈硬化の程度を知ることができると指摘した。 

100万人のレセプトデータからみた「年齢リスク」

 板倉教授に続いて、青森県立保健大学健康科学部の吉池信男教授によるセミナーが行われ、100万人のレセプトデータの分析に基づいた「レセプトデータに見る年齢リスクと生活者意識」をテーマに講演が行われた。

 吉池教授は、100万人のレセプトデータを分析して20歳から74歳の72万人を超える健康保険加入者を抽出。2010年12月から2011年11月に新規に医療機関を受領した者の割合を1年間の「発症率」として定義し、5つの疾患(虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病、変形性膝関節症、骨粗鬆症)別に、性別、年齢別の「発症率(受診率)」をまとめた。

 年齢とともに、これらの疾患の発症率が徐々に高まっていくことは言うまでもないが、性別や疾患によって特徴がある、と吉池教授は指摘する。たとえば、変形性膝関節症や骨粗鬆症については40代以降の女性の発症率がいきなり跳ね上がるのだが、骨粗鬆症では60代女性の発症率がさらに急勾配で上昇する一方、変形性膝関節症では50代女性の発症率が一定期間横ばいになるなどの「踊り場現象」もみられた。

 年齢とともに、どのようなリスクが上昇するのか。40-41歳の「発症率」を基準に60歳の「相対リスク」を比較すると、男性は脳血管疾患が4.3倍に、女性は変形性膝関節症が5.7倍、骨粗鬆症は10.6倍にリスクが増大すると指摘した。こうしたデータは、いままで表に出てこなかったものであり、新薬開発などにも役立つのではないか、と説明する。

 「今回のレセプトデータ分析では、たとえば特定の年齢の男性の糖尿病発症率が他の年齢と比較して低い、といった特異な現象も出ています。現時点ではその原因などは特定できませんが、その世代が生まれ育った生活環境や過去に罹患した病気など、もっと幅広い分析を行うことで、我々が知らなかった真実が浮き彫りになってくるかもしれません」(吉池教授)

 ちなみに、セミナーでは、この5月11日~14日にインターネットを使って実施したアンケート調査「老化に関する生活者意識調査」の結果も発表された。30代から60代の男女、2000サンプルの意識調査で、老化の自覚症状は30代が疲れ、40代=白髪、50代=老眼、60代=もの忘れがそれぞれトップになっている。さらに、自分の配偶者に感じる4大老化現象は「白髪、肥満、老眼、もの忘れ」となっている。

 エバーライフでは、こうした年齢研究所の研究データ、意識調査などをもとに、製品開発やマーケティングに役立てながら老化予防ケアの意識啓発をしたいとし、具体的には8月以降に方向性を示したいとしている。



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