中国指導部、訪日キャンセル相次ぐ
広がる日中の確執
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2012/05/24 09:52 朝鮮日報
国交正常化40年で最悪の状況
郭伯雄・中国中央軍事委員会副主席
今年、国交正常化40周年を迎える中国と日本だが、両国関係は最悪の状況に至っている。尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる領有権紛争や名古屋市長の南京大虐殺否定発言などの問題で両国関係に冷風が吹く中、中国トップクラスの要人が相次いで訪日をキャンセルしている。
中国の英字紙「チャイナ・デーリー」は22日、中国人民解放軍の実力者、郭伯雄・中央軍事委員会副主席が訪日計画を取り消したと報じた。郭副主席は胡錦濤国家主席、習近平国家副主席に続き、中国軍の序列第3位だ。郭副主席は当初、4月半ばに日本を訪れ野田佳彦首相に会い、日本の軍事基地を視察する予定だった。ところが、北朝鮮のロケット発射時期と重なり、訪問日程を24日に先送りした。
中国国防省は22日「郭副主席の訪日中止はスケジュール上の問題」と説明したが、実際には日本に対する不満の表明という見方もある。中国に反対する亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が今月14日から17日にかけて、日本政府が参加者の入国を認めたことにより東京で代表大会を開催したが、中国政府はこれに強く反発した。中国の楊潔チ(チは竹かんむりに褫のつくり)外相は15日、北京で予定されていた日本の財界団体「日本経済団体連合会(経団連)」会長との会談を突然キャンセルしたが、その理由について「世界ウイグル会議の代表大会開催を不満に思っているため」という声もある。
4月には中国の李克強副首相が日中国交正常化40周年行事に出席するため訪日を計画していたが、中止になった。香港紙「明報」は「李克強副首相の訪日中止は2月の河村たかし名古屋市長の南京大虐殺否定発言と関係がある」と報じた。河村市長は姉妹都市である中国・南京市から来た訪問団に「一般的な戦闘行為はあったが、大虐殺はなかった」と述べ、中国側の怒りを買った。
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