2012年7月4日水曜日

■ソウル・明洞で人気の「K-POPカフェ」、7月バンコク進出


ソウル・明洞で人気の「K-POPカフェ」、7月バンコク進出
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/01/2012070100118.html
2012/07/01 10:06 朝鮮日報

 6月11日午後8時、ソウル・明洞のカフェ。この日は月曜日だったが、広さ110平方メートルの店内は20人ほどの客でいっぱいだった。全員がマレーシアからの観光客だ。マレーシアのラジオ番組『Fun K-POP, Tour Korea』のクイズイベントに当選し、やって来たこの一行はK-POPアイドルグループ「U-KISS」の元メンバー、アレクサンダーのファンミーティングに参加、一緒にビビンバを食べた。アレクサンダーが流ちょうな中国語で「マレーシアにもコチュジャン(トウガラシみそ)はあるんですか」と聞くと、観光客たちは「マレーシアのコチュジャンは韓国のよりも甘いんですよ」と言って笑った。

 このカフェはK-POPをテーマにした、いわゆる「K-POPカフェ」だ。店名もK-POPにちなんで「KSTORY」にした。店内にはK-POPアイドルを代表するRAIN(ピ)が昨年のコンサートで着用した赤いジャケットやシャツ、そのとき座っていたイスまで展示されている。ほかにも少女時代、超新星、BIGBANGなどが実際に着た衣装や、直筆サイン入りCD、ギター、ファンが贈った応援メッセージなど、K-POPアイドル関連グッズが約100点も並んでいる。

 この店はもともとフライドチキン店だったが、昨年12月に「K-POPカフェ」に生まれ変わった。ビール、コーヒー、ジュースや五味子、梅茶、はったい粉を水で溶いた韓国伝統ドリンクなどのほか、Tシャツ・CDも販売している。若者の街・弘益大近辺にもK-POP専門クラブ「アイ・ラブ・K-POP」「クラブK-POP」などがあるが、K-POPをコンセプトにした本格的なカフェはここが初めてだ。

 昨年12月にこの店がオープンしてから、明洞には同じコンセプトの店が続々と登場し始めた。4月と5月にはK-POPアイドルのCD・DVDを販売する「ミュージックバンク」1号店・2号店がオープン。ほかのCDショップとは違い、店内にはテーブルが3-4台あり、カフェ・スタイルの休憩スペースが設けられている。「明洞を訪れる外国人客のために用意した」とのことだ。

 こうしたK-POPカフェはどこも例外なくコスメショップの2階にある。韓国人よりも、口コミを頼りに訪れる外国人客の割合が高いため、賃貸料が高い1階に店を構える必要がない上、コスメショップのすぐ上にあれば集客に好条件という判断からだ。コスメショップの関係者は「K-POPアイドルにCM出演を依頼したところ、店を訪れた外国人客から、そのアイドルに関するグッズはないかとの問い合わせが殺到し、カフェをオープンすることになった」と話す。カフェ形式ではないが、コスメブランド「ネイチャー・リパブリック」の明洞にある2店には、2・3階にこうしたK-POP関連ショップがある。

 明洞のK-POP関連市場は右肩上がりだ。SMアミューズメントのイ・デオ・マネージャーは「このほど独自調査を行ったところ、屋台を含めると明洞でK-POPグッズを売っている店は20店舗を上回ることが分かった。当社が手掛けるアイドルショップ『Everysing』もK-POPブームがクローズアップされた昨年8月から売り上げが250%増えた」と話している。

 K-POPカフェ・ブームは明洞を中心に今後さらに広がる見通しだ。ソウル市江南区の高級コーヒー「コピ・ルアク」専門店の「カリクス」では、K-POPアイドルの写真が入ったオルゴールの製作を企画している。このコーヒー専門店は、オルゴールで有名なスイス・リュージュ社のオルゴール20台を店頭に展示しているが、ここにK-POPアイドルの写真入りオルゴールも加わるという。

 「KSTORY」のユン・ジョンユン取締役は「最近は日本よりもインドネシアやマレーシアなど東南アジアからやって来るお客さんが多い。K-POP危機論もあるが、可能性は無限だと思う。来月にはタイのバンコクに2号店をオープンする予定」と話している。

クァク・レゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



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