中国、一人っ子を失った家庭1千万世帯以上へ
http://japanese.china.org.cn/life/txt/2012-08/27/content_26345805.htm
「人民網日本語版」2012年8月27日
1979年から一人っ子政策が実施されている中国では、一人っ子を失って孤独な生活を強いられる「失独家庭」の増加が社会問題となっている。具体的なデータはまだないが、「2020年以降中国では年々1千万人以上の人口急減期を迎える」と指摘する中国人口学専門家の易富賢氏は、国勢調査のデータをもとに、現在2億1800万人いる一人っ子のうち、1009万人が25歳になる前に亡くなると分析、近い将来に1千万世帯の「失独家庭」が生まれると指摘する。北京のタブロイド紙「京華時報」が報じた。
▽1009万世帯が孤独な生活強いられる
易氏の推算データは、▽中国では1975-2010年の35年間に2億1800万人の一人っ子が誕生した▽2000年の国勢調査によると、1万人のうち、360人が10歳になる前に、463人が25歳になる前に、760人が44歳になる前に、それぞれ亡くなっている‐‐という2つのデータを根拠にしている。
この2つのデータを合わせて考えると、現在いる2億1800万人の一人っ子のうち、1009万人が25歳になる前に亡くなることが容易に算出できる。
医学的に49歳以上になると、出産が難しくなるとされていることを考えると、一人っ子を失った母親が再び、子供を出産するというのはかなり難しい。
▽経済支援、心のケアの両方が必要
ではどのようにこの問題も解決すればよいのか。中国青年政治学院の教授、史柏年・中国社会工作教育協会秘書長はこのほど、中国最大のポータルサイト「搜狐(SOHU)」の公益掲示板で▽経済的支援▽生活介護▽心のケア-‐の3点が必要と指摘した。「経済的に見ると、『失独家庭』に対するリスク保障の基準を向上させなければならない」
一方、生活介護という分野では、「高齢者の福祉施設や在宅介護サービスなど社会的な環境を整える必要がある」。
「心のケアに関しては、社会の理解が非常に重要。『失独家庭』は問題のある家庭ではないという意識を一人ひとりが持ち、メディアもレッテルを貼るような報道を避けるべき」。
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