2012年8月28日火曜日

■【コラム】 「10年前と比べて…」米中流意識保有者に見る、経済状況の変化


【コラム】 「10年前と比べて…」米中流意識保有者に見る、経済状況の変化
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0828&f=column_0828_023.shtml
2012/08/28(火) 12:34

 アメリカの調査機関【PewResearchCenter】は2012年8月22日、アメリカにおける「中流階級意識」に関する調査報告書【TheLostDecadeoftheMiddleClass】を発表した。今回はその中から「自分は中流階級」と自覚している人における、自分の身の周りの経済状況の変化について見ていくことにする。

今調査のうちPewResearchCenterが調べた部分については、同社が2012年7月16日から26日にかけて、RDD方式で選ばれたアメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女2508人に対して、電話の音声にて英語・スペイン語を用いて行われたもの。調査結果には国勢調査を基にしたウェイトバックがかけられている。

 今項目では厳密には「上流」「中の上流」「中流」「中の下流」「下流」に区分されており、そのうち「上流」「中の上流」を「上流」、「中の下流」「下流」を「下流」にまとめている。

 以前【アメリカの中流意識】でも伝えたように、全体では約半数の49%の人が「自分は中流階級にある」という意識を持っていた。「上流」は17%、「下流」は32%となる。今件はこの「中流」を自覚する人たちに対する問いである。

 まずは「10年前と比べた、今の自分の経済状態」の安定性。全体では「安定化した」「不安定になった」がほぼ同数。

 男性よりは女性の方が安定感を覚え、学歴ではあまり差異が無い(かろうじて高学歴の方が安定性が高い、ようにも見える)。むしろ目に留まるのは世代別。高年齢層ほど不安定さが増したという回答が多数を占めている。ただし50代以降になれば退職する機会も増えているため、「職についていないので」「再就職したが以前の職よりは給金が低いので」経済的に不安定化したと回答する事例も多分に考えられる。

 経済的な面だけでなく、総合的・社会全体として「将来は悲観的である」と考える人は全体で7割。高齢層・低学歴ほど値は高め。

 10年前と比べると将来に悲観的な想いを抱く人が7割もいることに驚くと共に、現状を再認識させられる(ただし今件は「中流」回答者が調査母体であることに注意)。また、高齢層になると8割前後の悲観論を抱いている。若年層の6割台と比べて10ポイント強もの差異がある。

 最後は比較対象をもう少し手前、【米リセッション2009年6月終了宣言・期間は戦後最大の長さと確認】でも伝えたように2007年12月~2009年6月までと認定された直近の「リセッション(景気後退期)」以前とした場合の、経済状態の比較。全体では32%が改善化、42%が悪化と回答しており、概して懐具合が悪化しているという認識が強いのが分かる。

 リセッション前後の自前の経済状態については、学歴ではほとんど差が無い。男女別ではやや女性の方が状況の改善が見られる。また世代別では概して「若年層=良好化」「シニア層=変わらず」の動きがあるが(「悪化」はほぼ同じ)、これはこの数年の間に就職・昇進・昇給などの機会が若年層ほど多く到来したと考えれば道理が通る。また、高齢者ほど住宅資産を持ち、その下落の影響を受けているため、なかなか改善化まで到達できないという面もあろう。

 今件はあくまでも全体の半数近くを占める「中流階層意識者」によるもの。当然「自分が上流」にあると思う人は「経済的に回復した」と考える人は多く、「自分が下流」と判断している人は「かえって懐周りは悪くなった」と考えている人が多い。これについては、機会を改めて紹介することにしよう。(情報提供:Garbagenews.com)



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