陸上競技場、放置していたら住民「それっ」…家庭菜園に=安徽省
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0830&f=national_0830_040.shtml
2012/08/30(木) 15:59
安徽省巣湖市体育センターの陸上競技場のフィールド部分が、周辺住民の「家庭菜園」になってしまった。放置しておいたところ、次々に侵入して野菜などを植えはじめたという。チャイナネットなどが報じた。
トラック部分は舗装されているので、鮮やかな赤っぽい土の色。フィールド部分は野菜などが生い茂り、あざやかな緑色だ。
フィールド部分の面積は、1ヘクタールあまり。8月29日午前、競技場内のフィールドの畑で農薬を散布する年配の男性がいた。農薬の入ったポリタンクを背負い、競技場に入ってトラックをてくてく歩いてやってきた。
地元住民だ。事情を聞くと、「このあたりはもともと、ウチらの畑だったんだよ」という。スポーツ施設を建設するということで行政が徴用したが、工事がある程度進んだら、そのままになった。再開の気配は、一向にない。
せっかくの土地が荒れ放題になった。雑草も生えだした。そこで、手入れをして「元通り」に野菜を植えることにした。「だれも咎めないしね。だったら畑にして少しでも稼ぐよ」という。
同競技場を「スポーツ目的」で利用している人もいる。朝の運動のための、格好の場所だからだ。敷地ゲートは開いているので、問題なく入れる。ただし「いつも、農薬や肥やしの匂いで充満していてね」と、つらい面もあるという。
巣湖市体育センターの着工は2006年12月18日。敷地面積は約40ヘクタールで、2万5000人の観客を収容できるメーン・スタジアム、3500人を収容できる体育館、さらに総合訓練施設、室外射撃場、プールなどがある。総工費は約3億元(約37億1850万円)とされる。
巣湖市体育局の湯徳順局長は、体育センターの現状について「よく知らない」と述べ、「第1期工事の体育館はすでに完成した。現在は緑化作業などが行われている」と説明した。陸上競技場のフィールドが「農地」になっていると伝えると、「センター責任者に連絡して、調査する」と述べた。
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